この毎夏の終戦記念日近くに、戦争を題材にした映画作品を鑑賞しています。
今回は
「ブラックボード ?時代と戦った教師たち? 」を選びました。
蒲田第一国民学校からこの物語が始まる。
黒板に大きく「未来」と書き生徒たちに君たちの「未来は何か?」と問う・・・
聖戦である戦いに日本が勝利することが最優先であると教えるのです。
主人公の白濱 正平は「櫻井翔さん」が演じています。国民学校高等科2年3組、都中学校1年3組担任。戦中は国史、戦後は社会科の教師だ。1943年度の卒業式間際に召集令状が来たのだった。ミンダナオ島で、右手を失い捕虜になった。
復員後、新制中学校再び教職に就くが、戦後180度変わってしまった日本の教育方針に戸惑い苦悩が始まる。捕虜時代に覚えた英語を話したことで、教え子に酷く罵声を浴びせられることになり、戦中の教育を反省し、戦中の教育を施した生徒たちに謝罪、その後はアメリカの教育制度を基にした日本の新しい教育を生徒たちに教える。
ラストシーンでは、櫻井翔さんは「戦前の教育」自分が間違っていたことを教え子たちに告白し、「未来」の文字を黒板に書く、しかし、正平は涙をこらえながら語り続ける。
「生きろ・・・・」
「国のために死ぬ」教えの最後は「生きる」ことの意味を語るのです。
櫻井翔さんという俳優が何を演じて!どんなメッセージや思いを込めているのか・・
「君を捧げるエンブレム」で櫻井翔さんの役者魂に触れてから彼の作品を好んで見ている私です。
この作品は極めて難しい教師を演じているのです。軍国主義時代の教師と新制中学校の教師。180度異なるものをどうやって教えようか?
その葛藤を櫻井翔さんは見事な演技力で見る者を引き付けています。
右腕を失っている主人公ですが、ちゃんと片方のバランスが取りにくく、転倒するシーンでは独特の演技をしているのです。
「さすがだなぁ」
最後のラストシーンは長い台詞ですが、「生きよ・・俺の目の前にいた者は鬼畜米英ではない・・・未来を奪うことに正義はない。戦争に負けたから戦争を憎むのでない。勝とうが負けようが、戦争を憎まなければならない。聖戦などどこにもない・・・」
「みんな生きろ!そして未来を作れ!先生はここでずっと見ている」この言葉が何を意味しているのだろうか・・・櫻井翔さんの演技と共にその答えは是非、ご覧になってください。
素晴らしい作品でした。
櫻井翔さんに感謝!m(__)m