平成21年6月議会
「芦屋市奨学金制度について」私は本会議でこんな質問と要望をした。
「今、一般的に日本の奨学金制度というのは、一部を除き教育ローン的な存在です。本来、奨学金というのは、国や地域やその企業にとって役に立つ、また有能な人材育成をするために無償で提供されるものであります。ところが、我が国では、その奨学金のほとんどは、利子はつくかつかないかの差はありますが、少なくとも教育ローンなのです。
これら教育ローン的な奨学金というのは、借りた本人が社会人としてスタートする折に、これは負債として約400万円という形で始まります。実際、就職は非常に厳しくて、正社員であればいいのですが、非常勤や派遣という選択、つまり、不安定な道を選択しなくてはならない。ということが現実にあります。この教育ローンの返済が滞るという事実もあります。
また、一方では、保護者の収入によって大学の進学を諦める子供たちも見られます。今回、特にこの問題を、教育委員会として、今の現状、つまり、親の収入やとかその社会的背景によって選択肢が縮められ、スタートラインに立ったときには既に負債から始まるというこのあり方が問題です。
一刻も早く「奨学金・支援金」を制定して欲しい・・・」」(下書き原稿より)
当時の芦屋市は否定的だった。
「どんな向学心があっても勉強できない・・・そんな国や地域には未来はない」と主張だった。
あれから、8年後、芦屋市では独自施策として「芦屋市大学等入学支援基金条例が制定された」