カウントダウン64
金沢市消防出初式。
開会30分前に金沢城公園に入り、ご挨拶まわり。
「寒い中お疲れ様です」
「今朝はまだ暖かいです、雨も雪もみぞれもないから」
とウインクして梯子登りに向かう金髪の青年消防団員、颯爽としてます。
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お昼にミニ集会。
コロナ対策をしている小さなスペースを借りて。
地方大学の教授2人、居酒屋経営のLGBT🏳️🌈カップル、老舗経営者、団体職員そして馳浩。
《議員立法ってナニ?》
の基礎知識から始めて、馳はどんなテーマを扱ってきたか、ということをわかりやすく解説。
メンバーの年齢構成は、30代、40代、50代の中核的な働く世代、いわゆる多様性を認め合う世代。
「馳さんて面白いよね、自民党の安倍派なのに、取り組んでる政策はリベラルじゃない?虐待防止法とかフリースクール支援とか過労死対策とかいじめ防止とかさ!」
『そうかなぁ。包摂力。守るべき一人一人の個人の尊厳を守って、それで社会の調和を図るところに保守の意味があるんじゃないの?でも、自分の子供が産まれてからは選択的夫婦別姓問題には足踏みしてるけどね』
「馳さんて、声なき声に耳を傾けて、国の法律となる議員立法や新たな制度を作ってきたんですね」
と言われて、あ、そうだったんだよな、と、気づきをいただく。
どうしても目の前の選挙にフォーカスしてしまっていて、演説の中でこれまでライフワークにしてきたことをそっちに置いてしまっているような気がした。
議員立法って言葉が小難しいし。
〇被害者の立場、家族の立場、加害者の立場、第三者の立場、虐待やいじめや過労死など一つの事案に関わるすべての人たちを集めてヒアリング繰り返す。揉めるに決まってんだけど、それを丁寧に解きほぐしていく作業が、政治。
○被害者の立場を見て見ぬ振りをしないための、国のルール。
「児童虐待防止法」「高齢者虐待防止法」「障碍者虐待防止法」「教師児童生徒性暴力根絶法」などな
○大学進学のための給付型奨学金制度
○いつの時代も教育委員会がなかなか効果的な対策を講じることができなかった課題を法律化したのが『いじめ防止対策推進法』
○不登校児童生徒等の基礎教育の機会や学び直しの機会を法的に認めるために、フリースクールや夜間中学を支える「教育機会確保法」
〇社会全体が、わかっているのに自分の視野から外してるってことに凄く違和感を感じてました。当事者はこんな大変なのに第三者は見て見ぬ振りすることが多くて。それは加害者と一緒じ「ないのか?
国会で法律一本作るのに、早くて3ヶ月、長く年ほどかかった。
26年間の衆参国会議員として取り組んできたステージを振り返ると、ずいぶんと議員立法の作業に携わった。
行きつ戻りつ、議論がこんがらがって知恵の輪を解く作業が、醍醐味でもあった。
過労死防止対策推進法など、被害者や遺族会家族会の皆さんと膝付き合わせて条文作成作業をした。
なんとか説得して、以下の施策に納得をいただいた。
『調査研究、相談支援、民間団体支援、教育啓発』
『11月は過労死防止月間にして、全国でキャンペーンやりましょう』
『法律作る意味の一つに、毎年白書作ることがあります。法律に基づく実態調査の記録が残らないと時代が変わったかどうかわかんないですから。白書は特集も作れるし、時代写す鏡です。過労死なんて悪魔の言葉。この日本からなくすためにあえて法律の題名にもしたんです』
議論の末、細部にこだわっていた人たちの声が、すーっとまとまり、知恵の輪があっという間に解けることもよくあった。
声なき声を条文に落とし込んで具現化するのが議員立法の醍醐味。
それをわかりやすく伝えることも大切だ、と腕を組む。
法制局の専門的な技術だけでは、国民の魂に届かない。
『そりゃそうだよな』
と合意を得るのが政治の技術。
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課題を解決する社会ルール作りの一つとして国会では議員立法のシステムがある。
ただ、国会対策委員会は与野党ともに、政府提出法案の成立を優先してしまう
やむを得ないんだけどもったいない。
憲法第41条に、
『国会は国権の最高機関であって国の唯一の立法機関である』
とあり、国会法の中にはその具体的ルールが書かれている。