令和元年度 茨城国体

 

水戸駅前のホテルに宿泊し、歩いて45分の会場へと出発。

 

 

宿を出たところで、なんかへん。

懐かしい感じが。

 

ん?

 

思い出した。

 

新日本プロレスラー時代、この町の進学予備校に、月一の割合でホンダレジェンドを運転し、特別講師として古典の講義をしに来ていたのだった。

 

だから、水戸駅前の風景が懐かしかったのだ。

 

あれは1990年代の初めだったから、もう25年以上も前のこと。

 

その時の講義は、当時、螢雪時代(受験雑誌)に毎月、

「古典こてんパーフェクト」

というへんな?タイトルで3年ほど連載し、数年後には一冊の本

「古典」簡単じゃないか

(馳浩の手取り足取り日本文学講座)

 

にまとめたはずだ。

一応、PHP研究所から出版したのだから、まとも?な本になったはず。

 

という事まで思い出した。

 

歩きながら、25年以上も前の事を思い出すなんて、たまには地方の街を歩くのも良いもんだ。

 

 

会場に着いて関係者にご挨拶。

 

ひな壇でパンフレットを見ると、女子62キロ級トーナメント表に正田絢子選手の名前?

 

ん?

 

去年、世界レスリング連盟の殿堂入りした、あの京都網野高校教員の正田絢子先生?

 

網野高校の吉岡先生に確認すると、

 

「‥‥ハイ、そうです」

 

「いくつだ?」

 

「さんじゅう‥‥‥なな」

 

「ええええええええええ」

 

「この階級、ほかに選手がいなかったもので」

 

と、申し訳なさそうな吉岡先生。

 

いやいや、そんな、遠慮することなんてない。

そもそも国民体育大会は、生涯スポーツ振興のための国民の大会なんだから。

 

こういうレジェンドが顔を出すところがまた、国体のいいところ。

親子に近い若手とどんな試合をするか、楽しみ。

 

(でも、殿堂入りは引退した選手が対象なんだけどね(o^^o)、ま、いっか)

 

 

09時30分、試合開始早々、谷本正憲石川県知事が貴賓席に応援に駆けつけてくださり、私は競技会副会長という立場でお出迎えし、接待。

 

 

ひと通りルール説明などの後、たまたま試合の始まった、石川県立志賀高校の白崎誠也選手の試合を一緒に観戦。

 

「知事、あの石川県代表、うちの白崎秘書の長男ですよ!金沢から志賀町に行って、山下監督のところで下宿しながら頑張っております、ハイ。」

 

「お、それは大したもんやな。あの白崎さんの息子か。こりゃ応援せんなんな!」

 

 

しかし、相手はインタハイ王者(佐賀県の小原選手)。

 

奮闘するも、第2ピリオドテクニカルフォール負け。

 

それでも1年生でベスト8(5位)は見事な成績。

国体得点(2.5点)も獲得したわけだから、大したもんだ。

 

誠也はまだ1年生。

 

体力も技術も鍛え直して、また来年に向けて頑張ってほしい。

 

 

本日はフリースタイル(成年、少年)と女子の決勝まで。

 

レジェンド正田さんは3位。

さすがに一線級の若手には勝てなかったが、3位入賞は特筆モノ。

来年もマスターズ枠で出てほしいな。

 

 

午後4時から、全国連絡会。

先般の理事会で承認した来年度の事業報告。五輪イヤーでもあり、全国の代表者にしっかりと強化など協会の運営方針の説明責任を果たさなければ。

 

 

終了後、またまた歩いてホテル帰還。

 

 

19時00分、教え子である土佐塾高校の小田貴久先生と、宮古商業高校の上野堅太郎先生と晩ご飯。