全日本レスリング連盟プレーオフ。

 

今年の世界選手権代表(五輪階級)を決めるプレーオフ。

《昨年12月の全日本王者》



《今年6月の全日本選抜王者》

 

勝った方が今年の世界選手権大会代表。

その世界選手権大会でメダルを獲得すれば、来年の東京五輪日本代表決定。

 

 

1️⃣🔴荒木田のぶよし対山本たいき

4-1で荒木田の勝ち。

「自分から前に出てプレッシャーをかける作戦」

本人が描いていた通りの展開となり、先に先にパッシーブも取ることができた。

ベテランならではの盤石の試合運び。

タックルの上手な山本に、間合いを取らせず、試合をさせなかったし、第2ピリオド最後には、がぶってゴービハインドで2点追加。

しかし、海外では「タックル封じ作戦」だけでは勝ちぬけまい。

まだまだ伸びしろあるんだから、組手の上手な上半身のパワーアップして、下半身との連携をより効率的に行うことだ。

 

 

2️⃣藤波ゆうひ対奥井まお🔴

5-4で奥井の逆転勝ち。

藤波は怪我から復帰して随分と動きも良くなったが、第2ピリオド終盤でスタミナ切れ。残念。藤波は、左の差しも、技を仕掛けるスピードも、カウンターの反応も軽量級レベルで素晴らしいのだが、完全にケガから復活できておらず、ポイントを取りきれなかった。最後は奥井の「強い心」に根負けした感じ。

ただ、奥井も強い心だけでは世界を勝ちぬけない。藤波ほどのセンスがないにしろ、強い心でパワーアップして、組み手を磨き上げてほしい。ラスト10秒で逆転した諦めない心を今後の強化ポイントとして技術力も磨いてほしい。

真面目な男で、自衛隊体育学校の地元朝霞の隣の和光市で勝ち抜くことができて、良かった。

 

 

3️⃣小路なおつぐ対屋比久しょうへい🔴

9-0で、第2ピリオドに屋比久がコールド勝ち。

圧力一辺倒の屋比久の横綱相撲。

右のツーオンワンと、左の差しというコンビネーションは、迫力があった。これを世界選手権で出し切れるか。上半身のパワーアップ次第。

 

 

4️⃣🔴乙黒たくと対樋口れい

5-0で乙黒の完封勝ち。

センバツで負けて、賢く・強くなった乙黒。負けを短期間で反省材料にできる強さ、素晴らしい。

樋口の片足タックルを警戒して、両足を揃えた構えにして、加えて長い手をバランスよく使って距離を取り、樋口に何もさせなかった。

完全に作戦勝ち。

樋口は、センバツの時に出来ていた強烈な後ろ足の蹴りと前足のバランスの良い詰めが、今回は全く乙黒に効いていなかった。

走り込み不足か?と思えるくらい、樋口らしいステップや、アグレッシブさの欠けた試合展開。片足タックルを一本も決められなかった事が敗因。センバツで作戦勝ちした経験を生かして、手足の長い乙黒に対して徹底した2on1でサイドから揺さぶり、組み手で泳がせて片足タックルにつなげていれば、と残念でならない。樋口らしくない淡白な試合内容。ムラがあるかな?

 

 

5️⃣🔴入江ゆき対須崎優衣

6-1で入江の圧勝。

須崎は攻めさせてもらえなかった。

入江は須崎のタックルを完璧に封じ、須崎リードの展開にさせない、横綱相撲。

加えて、須崎の右足かかとへのピンポイントタックルが、2回も決まった。という事は、よっぽど作戦を練ってきたとしか思えない、どんぴしゃりのタイミングだった。

左右前後にリズミカルに細かくステップを踏みながらも、右足かかと体重になる傾向は、ずっと須崎の弱点の一つだった。そのタイミングを計ったかのような、二本のピンポイント片足タックルは、本当にドンピシャだった。

素晴らしい。

須崎は技術面での作戦負け。

いつもの目にも留まらぬ高速タックル出せなかった(出させてもらえなかった)事が、第2ピリオドでの焦りに繋がっていったか!

入江はいつもより細かいステップと、足を若干引き気味にして、須崎の頭を押さえて距離を取っていた。さすが。

入江は世界選手権で、今日のようなピンポイントタックルを決めて勝ち抜けるか、そこが課題。

 

 

6️⃣伊調馨対川井梨紗子🔴

試合前、梨紗子がゆかこ相手に打ち込みしてるのを見て、随分と出足ダッシュが良くなったなぁ、と目を見張る。

伊調馨の試合前のハイクラッチの打ち込みも、シャープで切れ味鋭く、こりゃ一筋縄ではいかない激闘になりそうな予感。

結果。

3-3で、川井梨紗子の内容勝ち(ビッグポイント)。

 

伊調馨の方が、センバツよりもカラダを全体的にシャープに仕上げてきていた。

川井の方は逆に、下半身がしっかりと鍛え上げられていて、安定していた。これなら腰砕けのようなことにはならないだろう。

 

従って、またしても接戦になるかと思われたが、案の定、同点の試合。

第1ピリオドは伊調馨がパッシーブを取り、1点先行し、1-0。

 

第2ピリオドで仕掛けたのは川井梨紗子の方。伊調馨もしぶとく守り切り、ポイントをやらずにしのいでいるように見えたが、川井の圧力を受けすぎて、自らの攻め手を見出せなかった、って感じ。

川井は3-2としてからの残り33秒を、弱気にならずに、守り切った。

本当ならばここからが伊調馨の怖いところなのだが、無理せずに1点取らせて、同点でも内容差で勝っているという計算ができた証拠。凌ぎ切った。

その作戦頭もセンバツ大会の反省点あればこそ。完全に試合展開を読み切っており、全盛期の伊調馨並みの賢く強く王者の闘い方。

伊調馨もさすがのコンディショニングで、センバツ大会の時よりもよりシャープにしたたかに仕上げてきていた。

途中、セコンドの田南部コーチが審判に毒づいて、イエローカードとレッドカードを立て続けにもらい、退場処分になってしまったのが命取り。

斎藤審判長に確認すると、

「よっぽどの暴言」

を吐いたらしい。

気持ちはわかるけど、審判にケチつけたら、あかん。チャレンジという制度があり、ビデオ判定もあるんだから。

 

観客席では川井梨紗子母ちゃん(初江さん)が、勝ったのを確認して思わず万歳をし、そしてうずくまって号泣し、さらに三女のゆりこと抱き合って、喜んでいた。

(わかりやすい母ちゃんや、相変わらず)

勝った梨紗子より、母ちゃんの方が興奮して目立ってたぞ(((o(*゚▽゚*)o)))

歴史に残る激闘。

しかし、梨紗子も世界選手権でのメダル獲得が、次の大きな目標。

気を緩ませずにまたトレーニングに集中してほしい。

伊調馨さんも、またわ可能性があるわけで、12月までまた気を緩めずに仕上げてほしい。まだまだいける。

 

終了後、大宮駅から金沢駅へと移動。

大宮駅で懐かしい「峠の釜飯」購入。

あら、もう、釜じゃないのね?

 

 

19時30分、自民党犀川校下部会。

総会、懇親会、ご挨拶。

 

 

20時30分、下村博文、佐々木はじめ両代議士と意見交換会。

参議院選挙序盤戦、気を引き締めて全力投球しなければ、と確認。

国政選挙の世論は、一夜にして一気にひっくり返る。

ここは、候補者の魅力、与党の実績と

政策、自民党の総合力を、候補者と一体となって、適切に発信していかなければならない。

国民政党としての責任と決断、あるのみ。

 

組織の脇を固めて、失言に注意して、

何よりも明るく前向きな政策論争にするようにと、確認。

 

憲法改正議論(野党は議論すら拒否)、アベノミクス現状と課題(野党は配分政策ばかりで、財源を稼ぐ責任政策なし)、老後の貯蓄問題と基礎年金制度の説明、北朝鮮との首脳会談、アメリカとの同盟関係の意義などなど、選挙なればこそ各般の政策説明責任が自民党には求められる。

 

ましてや我々は安倍総理を輩出し、支えている細田派。

 

派閥の仲間を含めて与党の議員を一人でも多く当選させるために、頑張らねば。

 

総理の足を引っ張ることのないように、演説内容も含め、選挙支援体制には、配慮に配慮を重ねる必要がある。

 

公明党との切磋琢磨の連携も必須。

 

 

23時過ぎ帰宅、バタンキュー(死語)