やった。
グレコローマンスタイルで、江藤正基さん以来の日本人優勝。
金メダル。
それも、学生としては何年振りか。
若い力の台頭。
これまでの強化の成果が芽を出して来た証拠。
文田健一郎選手は日体大四年生。
お父さんの文田敏郎は、息子と同じく日体大卒であり、鹿児島商工出身であり、実は同い年の56歳。
それも専門のグレコも同じであり、退学こそ違えど共に全日本の強化合宿を経験した仲間。
その息子が、世界一かよ。
感慨深い。
試合内容がまた、抜群だった。
切れ味鋭い反り投げは既に知れ渡っており、あのロシアでさえ、胸を合わせてこない。
警戒していた。
それを逆手にとって、文田がどんどん腕取りや胸を合わせに行くと、相手は必ず腰を引いて屁っ放り腰になり、逃げてしまう。
当然、パッシーブが相手についてしまい、攻めている文田のポイントが積み重なるという試合展開ばかり。
武器が一つあるだけで、こんなにも違うものなのか。
準々決勝からの3試合は、全て相手が警戒しすぎてしまい、テクニカルポイントこそないものの、試合内容では圧倒。
警告ポイント勝ち。
その試合内容は百戦錬磨のベテラン並み。
とても大学四年生とは思えない老獪さ。
これもまた、普段からリオ五輪銀メダルの太田忍選手としのぎを削っているからこそ。
この2人に河名真寿斗を加えたベスト3のレベルは世界でも五本の指に入る。
とても楽しみ。
切磋琢磨して、誰が東京五輪に出ても金メダルを狙えるようにしなければ。
オヤジの文田敏郎先生は、なんと、トランジットのモスクワから旅行カバンが紛失して未だにパリに届かずじまい。
「荷物は届かないけど、金メダルが届いたわ(*^o^*)」
と、大喜び。
替えのパンツもなくて、毎日手洗いしてるとか。
良かったね、金メダルが代わりに届いて(@_@)
夜は、福田富昭日本レスリング協会会長の音頭で、ラーメンを食べて祝勝会。
ルーブル美術館の、裏手あたりの日本食店街『来々軒』にて。
殊の外美味しい醤油ラーメンと餃子と鳥の唐揚げでありました。
22時00分、メルキュールホテル ベルシーに到着し、バタンキュー(死語)