04時23分、起床。
ニュースチェック。
五輪開催経費の「東京以外の自治体負担」の問題が浮上してきた。
今年の春には、森会長と舛添さんと遠藤さんで内々合意してた課題。
都知事選がありまして、残念ながら小池知事の関心が薄く、今の今まで放置されていた。
さ、ここが正念場。
東京都が開催する五輪。
都が全負担すれば良いだけの話。
しかし、国立競技場の負担もお願いし、引き受けていただいたことを考えれば国も応分の負担を引き受けて良いのではないか。
開催経費1.8兆円のうち、5000億円を組織委が負担するとして、残り1.3兆円のうち、都が1兆円、国が3000億円という割合にするか、あるいは国と都が2-8の割合で分担するか!
どうする?
散歩に行こうと思ったら、外は雨。
07時30分、旅館南都の朝食。
石黒先生、近藤先生、及川教授、根本校長、平田、小田島さん。
それぞれ、昨夜の二日酔いが祟ったかのような?静かなひととき。
食後、朝風呂。
08時20分、及川教授による「宇治」「巨椋池」についての文学講義。
やはり、宇治といえば宇治十帖。
薫君や浮舟の物語に思いを馳せながら、本日視察するあたりの地理を頭に入れる。
09時30分、南都スタート。
小雨の中を、歩いてJR奈良駅へ。
10時23分、JR奈良線にて、宇治駅へ移動。
10時53分、宇治駅に到着し、町の自転車屋さんまで徒歩移動5分。
平屋建ての街並みに馴染んだ?鄙びた自転車屋さんで、レンタサイクル。
「雨が降るんじゃないかな?」
と心配してタクシーを言外にお勧めするも、
「大丈夫、俺の勘は、晴れる」
と、自信満々の及川教授。
(ホンマかいな、こいつ)
と心配そうな根本欣哉校長。
最年長の石黒先生もレンタサイクルにまたがり、レッツゴー(死語)
先ずは宇治橋と宇治川。
橋のたもとには紫式部の像や夢の浮橋古跡や、宇治十帖解説板。
さらに、宇治平等院世界遺産の案内板。
これでもか、の案内板の設置には、興醒め。
観光地では、案内板とか、統一性を出して欲しい。
いずれも地域の歴史や文学や文化財の紹介をするためのものなのだから「それらしい」品格と見やすさを追求して欲しい。
モニュメントにしても、わざとらしかったり華美すぎたりして、見ているこちらが恥ずかしくなる事が多い!
やはり、生活感のなかにこそ文化や伝統や歴史が息づいている、という魅せ方に期待したい。
‥‥‥などと思いながら、ペダルを踏む。
宇治橋を渡って、干拓された平地を眺める。かつての巨椋池の来歴や物語を及川先生にうかがい、往時を偲ぶ。
大体の土地勘を得てからまた橋を渡って戻り、木彫りの仏像で有名な「妙光寺」を、目指す、
北宇治中学校の辺りを行きつ戻りつし、何とか集落の中にお寺らしき屋根を見つけ、田んぼの農道を進む。
長閑だ。
長閑ついでに、お寺に辿り着くと、中からリコーダーの音色がする。
(あんまり上手でもないから、小学生の女の子でも可愛らしく練習してるのかな?)
と思いながら、及川先生とともに玄関へ。
奥様が奥から出てきた。
及川先生がおそるおそるたずねる。
「あの〜、可能ならば、仏像拝観させていただいて宜しいでしょうか?怪しいものではありません、日本文学風土学会ですー」
「あ、少々お待ちください」
と、さらに奥から出てくるご住職に判断を仰いでいる。
そりゃそうだわね、年の暮れに怪しい7人組が自転車でやってきて仏像見せてくれだなんて。
で、そのご住職、私の顔を見るなり、目の色が変わり、
「あ、馳!」
‥‥やっぱりプロレスファンだった。
多いんですよね、ご住職や神職さんや警察官や教員のプロレスファン。
話がトントン拍子に進み、
「どうぞどうぞ」
と、本堂に上げていただき、貴重な仏像を拝観し、お茶まで出していただいて、こりゃまた恐縮でございます。
(拝観料代わりの浄財を弾んだことは言うまでもありません)
重要文化財クラスの一木彫りの仏像を一通り拝観させていただき、わざわざ阿弥陀経まであげていただいて、しばし懇談。
身の上話までおうかがいすると、あらまぁ、ご住職はご養子さん、それも小学生の頃にお寺の跡取りとして親戚同士での縁組であったとか。
(俺の養子入りと一緒や)
さらに、教員となって20年間も学校現場で働いてから、このお寺に跡継ぎとして戻ってきたのだとか。
(教員出身だなんてますます俺と共通点があるやないの)
で、
「私、北海道の養護学校で働いていて、実は北教組の支部長もやってたんですよ〜」
と、苦笑い。
「何だってぇ。じゃあ、北教組の敵、馳浩とは因縁浅からぬ間柄でもありますね〜」
となったところで大笑い。
奥さまは網走のご出身だそうで、「日体大北海道高校」(日本初の、障碍者スポーツの全寮制の高校)創設の一件もよくご存知でありました。
とても、今日初めてお会いしたとは思えないほどに話しが弾む。
「で、先ほどのリコーダーの音は?」
とお聞きすると、
「リコーダー???あー、あれですか?!すいません、アレは私のヴァイオリンのお稽古なんです。今日も午後1時から先生に習いに行くんで、自主トレしてたんですよ〜」
と、ご住職。
昭和39年生まれのご住職。
長年憧れだったヴァイオリンをマスターすべく、地道にコツコツお稽古しているんだそうであります。
(それなのに、小学生のリコーダー練習と勘違いしてすみません)
美味しいお茶をご馳走になり、楽しい会話までご馳走になり、ご住職ご夫妻、本当にありがとうございました。
さて、ペダルを踏んで次に目指したのは蛭子嶋神社。
別名「子守神社」
惟喬親王が孫を守るために大鳥を退治したとの謂れのある神社。
我々が参拝している時も、若いご夫婦が小さなお子様二人を連れてお参りに来ておりました。
そして、お昼ご飯は街中の定食屋さんで、豚生姜焼き定食。
ご馳走様でした。
ここで年末恒例の日本文学風土学会 冬季踏査は終了。
JR宇治駅前の自転車屋さんまでレンタルサイクルを返却するため、15分かけて小雨の中を及川先生と根本校長と、ダッシュ。
いいおっさん3人が、年の瀬に額に汗してママチャリこいで県道爆走する滑稽さよ!
13時55分、無事に自転車を返却し、宇治駅にダッシュ。
やったね、間に合った。
JR奈良線にとび乗って、京都駅へ。
14時26分、京都駅発ののぞみ364号で、上京。
間に合って良かった。
16時43分、東京駅到着。
天野秘書のお迎えで、いったん議員会館事務所へ。
資料整理や日程調整。
17時40分、議員会館を出て、懇親勉強会へ。
18時10分〜佐野さんありがとうございます。
20時40分、お開き。
帰宅。
バイトから帰ってきたおりんさんとしばし世間話。
22時00分過ぎ、バタンキュー(死語)