「八月や 想い溢るる 文科省」

「ひまわりの 光となりて 影となり」

こんな一句が夢の中に思い浮かんでは消え、しまいには起きてしまう。

あらためて、文部科学大臣職に任命をいただいた安倍総理には、心より感謝申し上げたい。

本当に、ありがとうございました。


01時53分、起床。


資料整理。



06時30分、シャワーを浴びて、着替えて、自分でハマーを運転し、自宅出発。


06時55分、文部科学省へ。

あれ?

全く連絡をしていないのに、あおいちゃんがいつもの朝のように一階エレベーター前で扉を抑えて開けて待っている。


「何で俺が予定より早く来るって分かったんや?誰にも伝えてないのに!」

「大臣のいつもの行動見てますから」



‥‥もう大臣じゃない、っつうの。

でも、せっかちがバレてたのね。

そのまま11階に上がったら、何と松坂秘書官、武田秘書官、櫻木報道官の三人ともが、エレベーター前で待っていてくださる。

ご配慮、ありがとうございます!


07時00分、大臣の控え室に入り、佐野官房長、串田総務課長、永田秘書官と、本日の段取り打ち合わせ。


07時26分、大臣室に招き入れていただき、松野新大臣と二人きりで引き継ぎの打ち合わせ。

大臣決済の人事や、リオでのオリパラ関係者とのロビー活動や、文化庁京都移転や、工芸館移転や、高大接続プログラムや、なんやかやと。

衆議院同期であり、文教族の同志でもある松野さんと、二人きりで懇談。


07時40分、マスコミ同席のもと、85項目を超える引き継ぎ書に、署名。


07時50分、3階講堂に移動して、松野新大臣とともに、離任・新任のご挨拶。

『遂に行く  道とはかねて  聞きしかど  昨日今日とは  念はざりしを』

の一首を解説。

また、


『雨あがり 深呼吸して 夏の空』


『仰ぐ空 名残りを惜しむ  蝉の声』


と、前川喜平事務次官との、昨日のこのやりとりを踏まえ、お別れに一句。

『八日目の  蝉となるとも  文科省』

一週間しか寿命のない蝉の中でも、稀に八日目に生き残る蝉もいるとか。

短命なりとも、私の生きた証しの文科省。

八日目があるとするならば、それはこれからも、大臣ではなくとも、立法府や党の立場において、裏方として支えていきたい。

全身全霊を傾けた、つもり。

その心持ちを、次の使命感に発展させ、さらに努力を重ねたい。

此の期に及んで思いつくままにあげたとしても、やらねばならないことは山ほどある。


・ 秋の臨時国会で、教育公務員特例法、教員研修センター法、教員免許法などの改正


・ 教員の業務多忙化解消と、計画的な定数改善計画のための義務標準法の見直し作業


・ 新しい学習指導要領の実施体制強化


・高校と大学の接続プログラム(入試改革など)の具体案提示


・ 幼児教育振興法(議員立法)成立


・何としても、教育機会確保法(不登校対策、フリースクール支援、夜間中学拠点化など)成立


・産官学連携でのMANGAナショナルセンター設置のための国会図書館法改正や関係省庁間の連携


・第5期科学技術基本計画を実践するための初年度の概算要求枠の確保作戦


・『教育における未来への先行投資』を実現するための財源確保策


・ 文部科学省設置法改正を視野に入れた文化庁京都移転


・ 機能強化のための国立工芸館金沢移転スケジュール


・ 『食文化』明文化など文化GDP拡充を視野に入れた文化芸術振興法の改正


・ 東京都や組織委員会やスポーツ庁やオリパラ大臣と連携しての、2020オリパラ東京大会開催準備


・全国での文化プログラム実施


・ 五輪ホストシティのマッチング


・ ジャパン ナショナル ハイパフォーマンス スポーツセンター構想実現


・『スポーツ文化ワールドフォーラム』の成功


・ 『アンチドーピング法』議員立法の準備


・ 私学(学校法人)経営支援のための選択肢具体化


・ 倉敷宣言プログラムの推進



などなど、きりがないほど党や立法府から応援できることが山積している。

頑張らねば。

力こぶが入る。


08時20分、ロビーにて退庁セレモニー。


就任から303日目。

お別れのとき。

二階ロビーには、まだ勤務時間前というのに大勢の職員が見送りをしてくださる。

その表情に接し、こうして無事勤め上げることができたことに、ホッとする。


毎朝の散歩ルーティンワークを維持できたことも、緊張感を保てた秘訣かな。


いや、何よりも、大臣室の秘書官やスタッフの皆さんのおかげ。

政務秘書官の白崎さん。

大臣秘書官の永田さん、まっちゃん、たけちゃん、ようへいくん(ナベちゃん)、あおいちゃん、あゆみちゃん(ゆいちゃん)。

大臣報道官のヨーコちゃん。

大臣警護官の大沼さん、大園さん。

運転手の保谷さん、林さん。

いつも7時過ぎに到着する私を迎えるために、朝4時には起きて、大臣室にて準備してくださって、ありがとうございました。


計12名の方ばかりでなく、前川喜平事務次官はじめ職員の皆さん。

鈴なりにお見送りいただき、ありがとうございます。



掃除のおばちゃん、おっちゃんも。


あら、島谷さん、泣いたらあかんよ。

G7教育大臣会合成功、頑張っていただきましたね、ありがとう。


想い出多き皆さんと、握手。

藤江さん、レクは短かくね。

前川さん、机まわり掃除してね。

戸谷さん、お腹出てるよ。

有松さん、ご主人に宜しく。

小松さん、散歩誘うよ。

藤原さん、話し聞いてる?


皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m


あおいちゃんとあゆみちゃんに退任の花束をいただき、握手。


振り返って大きく手を振ってからハマー運転席に乗り込み、感謝のクラクションを、鳴らす。

旧庁舎下を抜け、外に出て、そして東京駅へ。

一つのドラマ、完結。


08時50分、東京駅発のぞみ103号で、広島駅へ。

あ、もう、SPはいないんだな、と思うと、ちょっと心配。


車内でサンドイッチと朝刊。

4時間があっという間に。


12時52分、広島駅到着。

乗り換え。


13時03分、広島駅発こだま740号。


13時14分、東広島駅に到着。


専修大学の佐藤満教授が、わざわざレンタカーで迎えに来てくれる。

ありがとうございます。



13時45分、東広島運動公園総合体育館に到着。


インタハイ(高校総体)レスリング競技。

本日は男女個人戦。

男子は3回戦まで。

女子は決勝まで。


来年度、専修大学レスリング部にスカウトが固まっている高校三年生は、10名ほど。


それぞれの選手、監督、保護者など、スカウト関係者にご挨拶。


また、日本レスリング協会関係者や、地元広島県の幹部や、顔見知りの先生方にご挨拶。


18時過ぎには女子決勝戦終了。

進学予定の女子が一人優勝した。

おめでとう。

がっちりと握手。

男子は進学予定のうち3名がベスト8進出。

明日が勝負だな!


関係者にご挨拶し、大会会場を出て東広島駅へ。

佐藤先生に、送ってもらう。

ありがとうございます。

東京へととんぼ返り。


18時56分、東広島駅発こだま751号。


19時07分、広島駅到着。

乗り換え。


19時17分、広島駅発のぞみ60号。

に乗るつもりが間違えて62号に乗車。

ま、疲れてるとこんなこともあるかな?


23時32分、東京駅到着。


天野秘書のお迎えで、帰宅。

ありがとうございます。


24時10分、帰宅。


シャワーを浴びて、バタンキュー(死語)