専修大学レスリング部、夏季強化合宿。

ナショナルトレーニングセンター。

練習施設は整っており、宿泊費も安く、食事も3食万全。

エリートアカデミーを指導する江藤先輩とともに、

「ロス五輪のときの全日本代表チームは、ジプシー強化でしたよね・・・・」

と、感慨にふける。

江藤先輩とは、ロス五輪代表のグレコチームで半年ほど一緒に生活したが、強化合宿の場所は転々としていた。

一カ所に収まることがないので、気分転換とはなったが、環境が激変するし、栄養サポートも医科学サポートも特になかったので、自分で何でもやるしかなかった。

それが当たり前の時代。

だからこそ、精神的にたくましくなれたかもしれない。

でも、時代は違う。

国から与えられた施設を、ぞんぶんに使って強化してほしいし、このナショナルトレセンには、外国選手団も入居して一緒に強化している。

これこそ、スポーツ外交。

国際化の時代のアスリート育成には、交流事業も欠かせないし、語学研修も欠かせない。

新たなスポーツの価値観を共有できるナショナルトレーニングセンターとしていきたい。

次の目標は、パラリンピアンが普通にここを使用できるようにすることだ。

午前中は、試合形式のスパーリング。

昼食をはさんで午後は、技術練習と、補強運動。

けが人もいるが、それはそれ、リハビリに専念してほしい。

合宿も明後日まで。

体調を整えて、インカレを目指してほしい。

午後7時半帰宅。