昨日、成田空港を出てからどれほどの時間が経過したのだろう。
計算するのも面倒くさい。
早朝5時半過ぎ、リオデジャネイロ国際空港到着。
昨年の8月29日以来、10か月ぶり。
昨年は、世界柔道選手権観戦目的での訪問。
本当は、
「2020東京五輪招致最終工作」
のために、マリウス・ヴィゼール会長を追っての訪問だったが。
そういえば、わけありの上村春樹さんや村上清さんを帯同しての会場訪問は、どうなることかと思ったが・・・
気を使ったヴィゼール会長が、わざわざ我々を手招きして自分の席の隣に座らせてくれたっけ。
感慨深い。
あれから10か月。
今回の訪問は、また違った意味での緊張感を伴うミッション。
① リオ五輪組織委員会の人脈作りと、コミュニケーション。
② 五輪をとりまく国民感情のリサーチ。
③ 五輪会場視察。
④ サッカーワールドカップ会場でのIOCメンバーとのご挨拶。
⑤ 日系ブラジル人や日本人学校との交流。
⑥ 先月東京でお会いした、ブラジルレスリング連盟のペドロ・ガマ・フィリオ会長との意見交換。
盛りだくさん。
一つ一つのミッションを、丁寧にこなしていきたい。
これぞ、スポーツ外交。
リオデジャネイロ領事館より、わざわざ高野 寧 総領事がお出迎えに来てくださる。
ありがとうございます。
そして、桑野 倫奈副領事、貝塚友梨派遣員も。
ワールドカップ中でもあるのか、昨年にはない厳重なガードマンに囲まれながら迎えのバンに乗り込み、ホテルへ。
市内はまだ朝のラッシュアワー直前であり、すんなりとWINDSOR BARRA HOTEL 1623号室にチェックイン。
このホテル、ワールドカップ出場チームの宿泊所となっているようで、厳重な警備。
どこの国だろ?
荷物を整理して、そのまま着替えて、ホテル前の海岸をジョギング。
昨年宿泊したコパカバーナからは5キロほど南に位置するも、海岸沿いの風景は、コパカバーナそのもの。
サイクリングやジョギング用のコースがあり、要所要所には警備棟もあり、もちろん軽食用の売店も。
砂浜には、ビーチバレーやビーチサッカーのコートも。
パドルサーフィンや釣りをする人も。
観光地というか、保養地としても有名なエリア。
でも、ホテル街の通りを一歩奥に入ってしまうと、そこは迷路。
ホテルに来る途中の高速道路からも、無数のフェベーラ(貧民街)が間近に見えた。
高級ホテルと、ファベーラが混在する町、リオデジャネイロ。
貧富の差とともに、階級の差もあるのだとか・・・
観光客には穏やかな街に見えるのだが。
ただ、医療や福祉や教育の制度は十分整備されておらず、そこが国民の不満の源泉なのだとか。
・・・ワールドカップや五輪反対の声も、わかるような気もする。
走りながらそんなことを考えていたが、南半球のこの季節にしては眩しい太陽を浴びて、汗びっしょり。
ジョギングから帰ってくると、ホテル前で、ワールドカップサッカー審判団に遭遇。
水色のウェアで揃え、皆で海岸沿いを走りに行く途中。
そっか、審判団が滞在しているから警備が厳重だったのか。
さもありなん。
ブラジル初戦で主審を務めた日本人の西村さんもいらっしゃった。
「おはよーございます~~!」
とご挨拶。
ジョギングの後は、ホテル17階のジムに直行し、しばしウェイトトレーニング。
屋上には、プールもサウナもある。
こりゃ、いい。
「プールは午後8時までやってるよ。このバーとサウナとジムは、11時までさ!」
と、バーテンダー。
・・・大西洋を見渡せる、素晴らしい眺望。
ひとしきり時差解消の汗を流した後は、部屋に戻ってシャワー。
午前11時半、ウィンザー・バッハ・ホテル出発。
車で1時間半。
午後1時過ぎ、リオ日本人学校到着。
佐々木領事、桑野副領事に同行いただく。
わざわざ河野校長や、子どもたちが玄関で出迎えてくださる。
感謝。
校長室にて、しばし情報交換。
小中学校で全校児童生徒は、15名。
小規模校といえよう。
リオ日本人指定教育会の定款に基づく支援のおかげで、こうして細々とでも運営できているのだとか。
日本とは地球の反対側で、こうして日本人教育を定着させているご努力に、敬意を表する。
1年生と2年生を担任する中野亜由未先生は、今年から赴任。
岐阜県大垣市から、今年赴任してきたばかりの若手の先生。
海外での日本人教育に情熱を傾ける現場の教師の使命感に、心を打たれる。
校長室でごあいさつの後は、体育館で「よさこいソーラン節」の踊りを披露してくれる。
「運動会のために皆で練習したんですよ!」
とのこと。
小学1年生から中学生まで、一糸乱れぬ踊りに、これまた感服。
指導者の意識のレベルの高さに、感銘を受ける。
踊りの後は、体育館の一角に体育座りをして、即席質疑応答の会。
「国会議員になってよかったことはなんですか?」
「国会議員で大変なことはなんですか?」
と、子どもながらの素朴な質問にお答えし、逆質問も。
「リオにいていいことは?リオにいて困ったことは?」
と聞いてみると、小学校高学年女子が、
「友達が少なくて、家の周りに遊ぶ人がいないことかな・・・・」
と。
企業戦士や教職員子弟が多い。
なるほど。
親の仕事についてきて、なんだかよくわからないうちにリオで生活している自分を冷静に眺めている子どもたち、って感じ。
午後2時半、終了。
移動。
午後3時、ブラジルレスリング連盟事務所へ。
ここは、ブラジルナショナルチームの練習場でもある。
フリー、グレコ、女子の選抜チームが、激しいスパーリング中。
2階には台所やサウナや宿泊所があり、3階にはブラジルレスリング連盟のオフィス。
ペドロ・ガマ・フィリオ会長と面談。
桑野副領事、柴田副領事に同行いただく。
ペドロ会長とは、先月東京でお会いしていたこともあり、熱い握手と抱擁をして、再会を喜び合う。
「どうだった、日本での練習は?」
「日本女子チームは最強だ。いい練習ができた、それ以上に、日本連盟といい関係ができて、ブラジルのレスリングにとって飛躍的な交流となった!」
と喜んでいただき感謝。
こちらからは、9月の世界選手権のときの理事会で、富山英明氏の理事選挙当選に向けて、あらためてお願いもさせていただく。
「100%、我々はトミヤマをバックアップするぜ!」
と、力強く握手。
今後、いかに日本とブラジルの強化交流や、五輪交流を深めるか、話を煮詰める。
まずは、2年後にリオ大会があり、
① ブラジルチーム女子のメダル獲得強化支援
② リオ大会での日本チームのサポート支援
をお願いし、合意に達する。
午後3時45分終了。
移動。
午後4時半、ポン・デ・アスカルロープウェーへ。
貝塚派遣員、飯島警備専門員に同行いただく。
昨年訪れた際は、午後だった。
今日は、夕方。
夕日に沈むリオの町並みを眺めながら、この町の来し方にう思いを馳せる。
帰り際には、もう夜景。
リオの夜景は世界3大夜景とか。
さも、ありなん。
午後7時、リオ日本人学校の教職員の皆様と、会食。
(於 日本食レストラン「AZUMI」)
河野校長、1・2年担当の中野さん、3・4年担当の来代さん、5・6年担当の澄さん、中学担当の島田さん、真島事務長、派遣の中田さん、そして担任外の山本さん。
明るくて、情熱的な8人の侍。
こういう方々が、日本の教育を支えてくださっているのだ。
感動と、感謝と、絆のあふれている日本人学校だった。
「私たちは、リオ五輪と連動して2020オリパラ東京大会を成功させたいと思っています。そのためにも、どうして五輪に税金を使うのかということを、国民に説明しなければなりません。リオに来て、五輪を国民が支えることの意義を、改めて痛感しました。スポーツの持つ力(教育、貧困対策、地域活性化、障碍者との共生、外交、開発支援、感動共有・・・)を、大いに発揮していきたいと思います!みなさんのような、海外で活躍する日本人が、誇りに思えるような大会にします!」
と、鈴木望代議士とともに、心に誓いあうのであった。
午後9時半、お開き。
午後10時過ぎ、ホテルに戻り、バタンキュー(死後)。
計算するのも面倒くさい。
早朝5時半過ぎ、リオデジャネイロ国際空港到着。
昨年の8月29日以来、10か月ぶり。
昨年は、世界柔道選手権観戦目的での訪問。
本当は、
「2020東京五輪招致最終工作」
のために、マリウス・ヴィゼール会長を追っての訪問だったが。
そういえば、わけありの上村春樹さんや村上清さんを帯同しての会場訪問は、どうなることかと思ったが・・・
気を使ったヴィゼール会長が、わざわざ我々を手招きして自分の席の隣に座らせてくれたっけ。
感慨深い。
あれから10か月。
今回の訪問は、また違った意味での緊張感を伴うミッション。
① リオ五輪組織委員会の人脈作りと、コミュニケーション。
② 五輪をとりまく国民感情のリサーチ。
③ 五輪会場視察。
④ サッカーワールドカップ会場でのIOCメンバーとのご挨拶。
⑤ 日系ブラジル人や日本人学校との交流。
⑥ 先月東京でお会いした、ブラジルレスリング連盟のペドロ・ガマ・フィリオ会長との意見交換。
盛りだくさん。
一つ一つのミッションを、丁寧にこなしていきたい。
これぞ、スポーツ外交。
リオデジャネイロ領事館より、わざわざ高野 寧 総領事がお出迎えに来てくださる。
ありがとうございます。
そして、桑野 倫奈副領事、貝塚友梨派遣員も。
ワールドカップ中でもあるのか、昨年にはない厳重なガードマンに囲まれながら迎えのバンに乗り込み、ホテルへ。
市内はまだ朝のラッシュアワー直前であり、すんなりとWINDSOR BARRA HOTEL 1623号室にチェックイン。
このホテル、ワールドカップ出場チームの宿泊所となっているようで、厳重な警備。
どこの国だろ?
荷物を整理して、そのまま着替えて、ホテル前の海岸をジョギング。
昨年宿泊したコパカバーナからは5キロほど南に位置するも、海岸沿いの風景は、コパカバーナそのもの。
サイクリングやジョギング用のコースがあり、要所要所には警備棟もあり、もちろん軽食用の売店も。
砂浜には、ビーチバレーやビーチサッカーのコートも。
パドルサーフィンや釣りをする人も。
観光地というか、保養地としても有名なエリア。
でも、ホテル街の通りを一歩奥に入ってしまうと、そこは迷路。
ホテルに来る途中の高速道路からも、無数のフェベーラ(貧民街)が間近に見えた。
高級ホテルと、ファベーラが混在する町、リオデジャネイロ。
貧富の差とともに、階級の差もあるのだとか・・・
観光客には穏やかな街に見えるのだが。
ただ、医療や福祉や教育の制度は十分整備されておらず、そこが国民の不満の源泉なのだとか。
・・・ワールドカップや五輪反対の声も、わかるような気もする。
走りながらそんなことを考えていたが、南半球のこの季節にしては眩しい太陽を浴びて、汗びっしょり。
ジョギングから帰ってくると、ホテル前で、ワールドカップサッカー審判団に遭遇。
水色のウェアで揃え、皆で海岸沿いを走りに行く途中。
そっか、審判団が滞在しているから警備が厳重だったのか。
さもありなん。
ブラジル初戦で主審を務めた日本人の西村さんもいらっしゃった。
「おはよーございます~~!」
とご挨拶。
ジョギングの後は、ホテル17階のジムに直行し、しばしウェイトトレーニング。
屋上には、プールもサウナもある。
こりゃ、いい。
「プールは午後8時までやってるよ。このバーとサウナとジムは、11時までさ!」
と、バーテンダー。
・・・大西洋を見渡せる、素晴らしい眺望。
ひとしきり時差解消の汗を流した後は、部屋に戻ってシャワー。
午前11時半、ウィンザー・バッハ・ホテル出発。
車で1時間半。
午後1時過ぎ、リオ日本人学校到着。
佐々木領事、桑野副領事に同行いただく。
わざわざ河野校長や、子どもたちが玄関で出迎えてくださる。
感謝。
校長室にて、しばし情報交換。
小中学校で全校児童生徒は、15名。
小規模校といえよう。
リオ日本人指定教育会の定款に基づく支援のおかげで、こうして細々とでも運営できているのだとか。
日本とは地球の反対側で、こうして日本人教育を定着させているご努力に、敬意を表する。
1年生と2年生を担任する中野亜由未先生は、今年から赴任。
岐阜県大垣市から、今年赴任してきたばかりの若手の先生。
海外での日本人教育に情熱を傾ける現場の教師の使命感に、心を打たれる。
校長室でごあいさつの後は、体育館で「よさこいソーラン節」の踊りを披露してくれる。
「運動会のために皆で練習したんですよ!」
とのこと。
小学1年生から中学生まで、一糸乱れぬ踊りに、これまた感服。
指導者の意識のレベルの高さに、感銘を受ける。
踊りの後は、体育館の一角に体育座りをして、即席質疑応答の会。
「国会議員になってよかったことはなんですか?」
「国会議員で大変なことはなんですか?」
と、子どもながらの素朴な質問にお答えし、逆質問も。
「リオにいていいことは?リオにいて困ったことは?」
と聞いてみると、小学校高学年女子が、
「友達が少なくて、家の周りに遊ぶ人がいないことかな・・・・」
と。
企業戦士や教職員子弟が多い。
なるほど。
親の仕事についてきて、なんだかよくわからないうちにリオで生活している自分を冷静に眺めている子どもたち、って感じ。
午後2時半、終了。
移動。
午後3時、ブラジルレスリング連盟事務所へ。
ここは、ブラジルナショナルチームの練習場でもある。
フリー、グレコ、女子の選抜チームが、激しいスパーリング中。
2階には台所やサウナや宿泊所があり、3階にはブラジルレスリング連盟のオフィス。
ペドロ・ガマ・フィリオ会長と面談。
桑野副領事、柴田副領事に同行いただく。
ペドロ会長とは、先月東京でお会いしていたこともあり、熱い握手と抱擁をして、再会を喜び合う。
「どうだった、日本での練習は?」
「日本女子チームは最強だ。いい練習ができた、それ以上に、日本連盟といい関係ができて、ブラジルのレスリングにとって飛躍的な交流となった!」
と喜んでいただき感謝。
こちらからは、9月の世界選手権のときの理事会で、富山英明氏の理事選挙当選に向けて、あらためてお願いもさせていただく。
「100%、我々はトミヤマをバックアップするぜ!」
と、力強く握手。
今後、いかに日本とブラジルの強化交流や、五輪交流を深めるか、話を煮詰める。
まずは、2年後にリオ大会があり、
① ブラジルチーム女子のメダル獲得強化支援
② リオ大会での日本チームのサポート支援
をお願いし、合意に達する。
午後3時45分終了。
移動。
午後4時半、ポン・デ・アスカルロープウェーへ。
貝塚派遣員、飯島警備専門員に同行いただく。
昨年訪れた際は、午後だった。
今日は、夕方。
夕日に沈むリオの町並みを眺めながら、この町の来し方にう思いを馳せる。
帰り際には、もう夜景。
リオの夜景は世界3大夜景とか。
さも、ありなん。
午後7時、リオ日本人学校の教職員の皆様と、会食。
(於 日本食レストラン「AZUMI」)
河野校長、1・2年担当の中野さん、3・4年担当の来代さん、5・6年担当の澄さん、中学担当の島田さん、真島事務長、派遣の中田さん、そして担任外の山本さん。
明るくて、情熱的な8人の侍。
こういう方々が、日本の教育を支えてくださっているのだ。
感動と、感謝と、絆のあふれている日本人学校だった。
「私たちは、リオ五輪と連動して2020オリパラ東京大会を成功させたいと思っています。そのためにも、どうして五輪に税金を使うのかということを、国民に説明しなければなりません。リオに来て、五輪を国民が支えることの意義を、改めて痛感しました。スポーツの持つ力(教育、貧困対策、地域活性化、障碍者との共生、外交、開発支援、感動共有・・・)を、大いに発揮していきたいと思います!みなさんのような、海外で活躍する日本人が、誇りに思えるような大会にします!」
と、鈴木望代議士とともに、心に誓いあうのであった。
午後9時半、お開き。
午後10時過ぎ、ホテルに戻り、バタンキュー(死後)。