小雨。

今朝もおりんさんを学校に送ってから、国会へ。

助手席でスマホをいじっているJKおりん。

大きくなったなぁ。

午前9時より、午後4時まで、文部科学委員会。

地方教育行政法改正案審議。

午前中は、参考人質疑。

午後は、法案質疑。

来週は、地方公聴会を踏まえての、審議。

連休前に、決着できそうか。

抜本的な、教育委員会の制度改正。

しかし。

制度改正だけで、飛躍的に教育の質が向上するわけではなかろう。

教育委員の専門性が一気に向上するわけでもなかろう。

教育長の下で実務を担当する職員の専門性や、閉鎖性が改善されるわけでもなかろう。

付け加えるならば、「評価」という機能も働かせるべきではなかろうか。

ここが、本当に、ブラックボックス化していてはいけない。

自己満足とか、傷のなめあいではいけない。

したがって、

① 自己評価

② 管理職評価

③ 第3者評価

と、その評価を教職員育成に生かすことが、まずは必要。

加えて、二元代表制であることを考えれば、地方議会のチェック&バランスの役割が大きいはず。

地方議員も、現場視察、学校運営評議会や理事会への参加、条例などを活用した政策提言と実現、教育長や教育委員を議会に呼んで集中的な参考人質疑。

などなど、果たす役割はあれこれあると思う。

自分たちの地域の子供が、公教育を通じて、無限の可能性を開くための取り組みは、重層的であったほうがいい。

具体的には、いじめや体罰など、理不尽な教育現場の是正、学力向上、生涯スポーツや生涯学習への参加、防災対策などなど。

目的意識を持って取り組めば、できることはたくさんあるはず。

また、教職員の資質向上のための研修も、「教材研修」「校内研修」「ブロック別地域研修」「中央研修」「幹部研修」などなど、現状でもできることは、いっぱいある。

今回の法改正は、「いじめ自殺事件」「体罰自殺事件」などの緊急事態を受けての、制度改正論。

でも。

日常的な公教育の場を、もっともっと、支援するために、財政支援も、人材の育成も、そして何より、保護者や民間も含めた地域のかかわりが必要だろう。

お昼に、衆議院第1議員会館の地下1階大会議室へ。

看護職議員連盟の総会参加。

地元石川県の野川会長にごあいさつ。

そのあと、せっかく委員会室の外に出たのだからと、衆議院別館の本屋さんへ。

・・・ところが。

あるべき本屋さんが、ない!

すっからかん。

そこを歩いていた職員さんに聞くと、

「3月末で閉鎖しましたよ。売れないんですかね・・・・」

と。

絶句。

全国で街角の本屋さんが廃業していると聞いてはいたが、まさか、国会の本屋さんまでが。

どうしても英和辞書を買いたかったので、参議院の五車堂さんへ歩いていく。

いたいた、五車堂の親父さん。

「お久しぶり~~!」

「おお、どうしたの、馳さん!」

「衆議院の本屋さんが廃業しちゃっててさ、ここまで歩いてきたよ!」

「最近、売れねぇからさ、本。それに、電子書籍とかってぇの?」

と言われて、ギクッとする。

こないだ審議した、著作権法改正は、この電子書籍の流通促進と、海賊版対策だった。

情報通信機器が進化してきて、この海賊版対策もやむを得ないし、グーグルやアマゾン対策でもある法改正なのだが。

著作者に代わり、出版者が契約に基づいて裁判をしてでも海賊版対策をできるようにしたのだが。

でも。

そういえば、うちのおりんさんも、電子辞書が欲しいといって、去年、買ってあげたっけ。

私のような昭和デジタル世代は、電子辞書なんてまだるっこしくって。

電子書籍なんて、本を読んでる気がしなくって、本屋さんや図書館にいることが至福の時なんだけどね。

(もちろん、使いこなせないだけなんだけども)

でもでも。

やっぱり、街角の本屋さんにたくさんの人の出入りがあってこそ、日本の知的文化性が保たれている気がするんだけど。

旺文社の英和辞書(2600円)を購入し、ご満悦。

最近、五輪招致の仕事で、英文に接したり、海外出張で英語を話すことが多いので、勉強し直ししようと思って、買った。

見やすくて、いいなぁ。

ついでに、「改正・日本国憲法」(田村重信著 880円)も購入。

自民党政調幹部職員の田村さんが描いた、自民党草案の解説書。

やっぱり、本は、本屋さんで物色して、あれこれ思索しながら買うほうが、いいんだけどなぁ・・・・

今夜の移動の飛行機の中で、この英和辞書と憲法の本、読もう!

そう思うと、うきうきしてくるぜ。