現地時間2月9日、お昼の12時25分、S7-1002便でソチ空港出発。
15時05分、モスクワのドモチェドヴォ空港到着、トランジット。
・・・のはずが、予定の飛行機が飛ばないというハプニング。
17時40分、JAL442便で、ドモチェドヴォ空港出発の予定が、このJAL機、成田空港閉鎖の余波で飛ばなくなった。
折り返しの飛行機が来ない。
そこで、急きょ、ドモジェドボ空港からシェレメーチェヴォ空港へ、在ロシア日本大使館の車で移動。
およそ2時間半。
シェレメーチェヴォ空港で待機すること3時間。
無事に、現地時間午後9時、SU機で、成田へ。
長い旅路に、こういうこともあるさ。
一路、成田へ。
成田への機内で、今回の出張を振り返る。
2020組織委員会の森会長からうかがったエピソードを一つ。
開会式前夜、IOCメンバーや各国VIPのレセプションでの一幕。
トーマス・バッハIOC会長が、一通り各国のVIPを紹介して、最後に地元のプーチン大統領を紹介したとき。
使命されたプーチン大統領は、マイク席に向かう途中、全員が見ている中で、わざわざ森先生の前で立ち止まり、熱い抱擁をして見せたそうだ。
森先生に歩み寄り、抱擁をしたプーチン大統領の意図やいかに?
分析してみるに、
① 森先生と、プーチン大統領の良好な関係性をことさら強調
② 2020エカテリンブルグ万博開催と五輪東京招致を約束したと言われている二人の関係の強調
③ その場にはいなかったが、安倍総理とプーチン大統領の良好な関係の示唆
④ 2019ラグビーワールドカップ日本開催に尽力した世界スポーツ界の重鎮である森先生への敬意表明
⑤ 日本が、2020オリパラ大会開催にふさわしい国家であることの証明
⑥ 森先生が、プーチン大統領とともに、五輪ムーブメント伸張の役割を担っていることを強調
などなど。
ここに、スポーツ外交の一端を垣間見ることができよう。
スポーツと政治は切り離されている。
しかし、世界平和に貢献するスポーツの役割は、否定しようがない。
そういう意味でも、今後、2020年に向けて、日本外交の中心的な役割を、スポーツを通じて展開していくべきだろう。
プーチン大統領がわざわざ立ち止まって抱擁してくるまでに築き上げた、森~プーチンの人間関係こそが、外交の要点。
その森先生から、
「北朝鮮のチャン・ウンIOC委員が、しきりに馳クンのことをよろしくと言ってたよ!」
と、伝言をいただく。
近いうちに、またチャン・ウンさんと面談できることを楽しみにしておきたい。