11時、オーストリアチロルハウス訪問。

市内から直通の電車の終着駅から歩いてわずか1分の場所に位置するチロルハウス。

昨日訪問したJAPANハウスとつい比べてしまう。

まず違うのは、

① 主要な交通起点から歩いてすぐのところにあること。JAPANハウスは、オリンピックビレッジのメインストリートの一本裏手にあり、探してもわかりづらい場所だった。スイスやアメリカやカナダや韓国に比べると、あまりにもその差は違いすぎる。

② メインスポンサー(チロル社)がいて、民間資金と民間ノウハウで運営されているということ。

③ ホスピタリティの考え方が全く違うということ。そのための設えも工夫されている。チロルハウス2階の大ホールにはスタンドバーがならび、ホステス役のウェイトレスが、「飲み物はどうなさいますか?」と話しかけてくれる。JAPANハウスでは、ついぞ見なかった光景。スタンドバーの運営といい、スポーツ記者やIOC委員を招いてのイベントといい、スポーツを通じた外交の意図が明確である。

こういう点を踏まえ、JOCのみなさんにも、「スポーツを通じた外交戦略の発信基地」という意味付けを、JAPANハウスに与えていただきたいと、そう思う。

五輪招致活動でたいへんお世話になったオーストリアのシュトスNOC会長が笑顔で出迎えてくれ、関係者を紹介してくれて、感謝。

嬉しくて、注文したビールを二杯も平らげてしまった・・・

12時、街中のとあるホテルに移動し、山岳マルチサポートハウス視察と昼食。

マッスル軍団のボブスレー競技の選手団と、歓談しながらのお昼ご飯。

氷上競技の選手とは違い、「ガッツリ系」選手の多い山岳のマルチサポートハウス。

食べる量も内容も、格段に多い。

やっぱり山は肉食系?

栄養士さんにうかがうと、選手団の要望は、競技団体によってまるっきり違うのだとか。

その要望に合わせて、献立を作り、後は選手自身が自分で選べるようにするのがポイントなんだとか。

なるほどね。

こちらでの最強マシンを拝見。

スキー板を、雪質に合わせてその場で調整できる優れものマシンを荷台に積んだトラック。

専門のテクニカル技師は、きれいな若い女性。

ん?

前回の五輪まで世界のトッププレイヤーだった夏見まどかさんだ!

「調整して、自分で滑って確認できるので、彼女がいてくれておお助かりです!」

と、マルチサポートの責任者が、自信をもって紹介する。

「私も、とてもやりがいのある職務だと思ってます!」

と、笑顔で、機械のデモンストレーションをする夏見さん。

そりゃそうだ、前回の五輪まで現役だったのだから。

トップアスリートの、こういうセカンドキャリアの進み方もあるのかと、教えられた気がする。

温浴施設と冷浴施設y、コンセントレーションルームもあって、至れり尽くせり。

視察終了後、いったんプリチャールホテルに戻り、15分ほど仮眠