今朝も4時過ぎには起床し、ニュースチェック。

税制改正の流れができた模様。

・ 軽自動車税増税

・ 資本金1億円以上の交際費の半額損金参入

・ 高所得者の所得控除減額

・ 10%増税時に自動車取得税廃止

・ 法人事業税を地方税へ移管

いずれも利害関係の絡む課題ばかり。

しかし、財源確保のためにも、ハードルを乗り越えねばならぬ。

ひとつひとつ、その影響を推し量りながらニュースの裏側を読む。

9時半、 ノボテルパリス チェックアウト。

田中書記官、岸書記官(通訳)同行のもと、マリノス運転の大使館車で移動。

10時から11時半まで、フランスの「ギィ・ドリュー」IOC委員と懇談。

ドリュー氏ご指定の、シャンゼリゼ通りでは有名なカフェ「Le FOUQUET’S」。

凱旋門からほど近く、横断歩道を渡るとルイ・ヴィトン本店が。

「中国人が列をなしてお買いものしてますね、最近は。バブル時代の昔は日本人が多かったんですがね・・・」

とは、ご案内はあるけれど、ここには買い物に来たことがないという田中書記官。

パリには珍しく雲一つない快晴、小春日和の陽気に誘われて、10分ほど散策。

「お金があれば、このシャンゼリゼ通りを散歩するのも気持ちいいですよね!」

と、岸派遣員と苦笑いし合いながら、シャンゼリゼ通りを堪能。

11時ちょうど、ギィ・ドリューさん到着。

2020年オリパラ東京大会成功に向けての情報交換。

かつての五輪選手であり、政治家でもあり、スポーツ行政に詳しく、そして2回結婚しているという点において?馳浩とは共通点が多いギー・ドリューさん。

「クリスマスはどうやって過ごしますか?」

「妻と、妻の連れ子一人と、昔の妻と、昔の妻の連れ子二人といっしょに、6人でモナコに行ってきます!」

・・・・・ちょっと、一回聞いただけでは理解できないクリスマスの過ごし方のようだ。

ミーティングのテーマは、2024年パリ大会立候補のことから。

「立候補するんですよね?」

「まだわからない」

「どうしてですか?」

「それは、来年6月に、パリ市長選挙があるからです!」

「ということは、五輪誘致に積極的な市長が誕生するかどうかですね?」

「その通りです」

「2024年は、ヨーロッパではローマ、そしてアメリカでは8都市ほどが候補の予定です。最終的にはパリが1回目から数えてちょうど100周年ということで最有力ですけど?」

と話を誘導すると、

「政治的なことがありますから、まだわかりません!」

とのこと。

その点もあるのだろうか、

「安倍総理には、来年2月のソチ五輪開会式にお見えの時、30分でもいいからオランド大統領とミーティングの時間を持ってほしい!」

と要請を受ける。

「わかりました。今回ドリューさんとお会いしたことは、帰国後に総理に報告しておきます」

とお伝えする。

オランド大統領はパリ五輪誘致に積極的のようだけど、最終的には、開催都市の市長判断。

そして、議会判断。

オランド大統領と同じ政党出身の市長が誕生するかどうか、そしてパリ市議会が五輪誘致を応援してくれるかどうか、もちろん、市民の世論調査の結果とかが、重要な要素になりそう。

「日本では、超党派の招致実現国会議員連盟が積極的に活動しました。ご参考までに・・・・」

と、スポーツ基本法やtoto法改正、JSC法改正など、すべて超党派の議員立法でやり遂げたことをお伝えする。

その他のテーマとして、

 ① スポーツにおける賭博行為禁止の立法の重要性

 ② スポーツアコードの理念とIOCのオリンピックムーブメントの違い

 ③ スポーツが果たす教育面での協力(INSEPとJSCの協力構築など、今後は大使館を通じて連絡を取り合うことに)

 ④ 鈴木大使と齋藤あさみさんとの懇談

など、意見交換する。

およそ1時間半、精力的に話すギィ・ドリューIOC委員。

時折熱心にメモを取り、

「その件については、今日中にすぐにトーマス・バッハ会長に報告しておくよ!」

と段取りをする姿は、さすが政治家、動きが早い。

茶目っ気もあり、会話を好むフランス人政治家、という印象を受けた。

「これから7年間、毎年のように、フランスのスポーツ界とは交流をしていこう。日本に来たら、金沢も訪問してほしい。新幹線で2時間半だから。京都よりも近いよ!」

とふるさと金沢の宣伝もし、握手をして別れる。

感謝。

15分ほど車で移動し、昼食会場へ。