昨夜は末っ子にまで取材陣が押し掛け、知事選挙問題で騒がしかった。

今朝はその決着の日。

さすがに寝つきも寝起きも悪く、予定時間のはるかに早く、午前6時半前にはホテル金沢到着。

朝日新聞、読売新聞、北國新聞、日本経済新聞、毎日新聞、北陸中日新聞、スポーツ報知、中京スポーツ。

新聞を読んでいても上の空。

そのうちに、当事者の岡田直樹さんも到着。

意外と早く、福村章副会長も到着。

微妙な空気が室内を支配する。

そして、役員会開会の午前8時。

岡田直樹さんから思いが伝えられる。

「多選は反対であり、その議論を尽くすべきだ。私は出馬をし、県民に選択肢を示すべきだと決意した。県政に新風を吹き込み、活性化したかった。しかし、終盤国会の情勢もこれあり、県連の情勢もまた懸念材料であり、いろいろな事情もあった。したがって、出馬は見送る。役員会の皆様には、東京まで説得に来てくださり、御心労をかけて申し訳ない。とりわけ金沢支部の皆様は、わざわざ国会まで出馬を促しに来てくださり、本当に申し訳ない」

と。

不出馬決定。

したがって、役員会としては、かねてより推薦を申し出ていた谷本氏の6選出馬を容認し、推薦決定。

忸怩たる思いだが、「苦渋の決断」と表現した岡田直樹さんのことを思うと、ここは粛々と組織としての決定をしなければならない。

役員会では、谷本推薦決定のあと、懇談。

「やはり、知事選挙については、次回からは1年前から候補名を挙げて議論すべきだ」

「1年ごとの県連人事にとらわれない、中期的な視野を持つ県連としての議論が必要だ」

「毎年の国会議員団と知事との県政懇談会の前日には、県議団と一緒に懇親会をして、意思疎通を図るべきだ」

「政策協定は、12月県議会の議論や岡田直樹さんの想いも踏まえて締結すべきだ」

「多選の弊害は、人事とか、最高意思決定者としてのふるまいだ。そこは厳しく自民党県連が指摘すべきだ」

「谷本さんには、わしらと足並みをそろえてもらわんとな」

・・・・・

そういうわけで、今更ではあるが、谷本派の県議からも、厳しい指摘が表明された。

午前9時からは、議員協議会。

そして10時半から総務会&支部長幹事長会議。

11時半からは、国会議員団会議。

12時からは、金沢支部緊急会議。

そのいずれにおいても、岡田直樹さんから不出馬の表明がなされ、県議市議団はため息を漏らす。

と同時に、「激突じゃなくてよかった」との安堵のため息も漏れる。

残念。