朝いちばんの飛行機で上京。

自宅に戻り、ジョギング。

ところが。

あまりの暑さに足元がふらつき、右足の付け根を痛めてしまう。

こんなこと、初めて。

トシ?

異常気象?

・・・そのいずれもか?

とにかく無理はできない。

いつもならば30分で回ってこられるコースを、歩いて1時間半、右足を引きずって、なんとか家にたどり着く。

家に帰ると、ママとおりんさんがばっちり着替えて、パパの到着を待っている。

「ららぽーと横浜まで、乗せてってよ!」

「え!」

足の痛いパパは、一瞬わが耳を疑ったのであるが、痛いなどとはおくびにも出さず、シャワーを浴びて着替え、運転手を務めるのであった。

家族サービス。

ららぽーと横浜、ママとおりんさんは、お気に入りなのだそうだ。

「なんで?」

「SPAOがあるから」

SPAOとは、お安い衣料品店。

ユニクロみたいな感じ。

「ふぅ~ん」

とか言いながら、パパも黄色いベストと、紺色の長そでシャツを購入。

ついでにパンケーキでお昼ご飯。

「楽しいでしょ?」

確かに、とても楽しいぞ、ららぽーと横浜。

安いし。

お店もいっぱいあるし。

家族で楽しめるし。

午後4時、セントジェームス迎賓館横浜へ。

教え子の、稲葉泰弘選手の結婚式。

乾杯役で出席。

先般の世界選手権では悲運の予選敗退だったが、メダルを狙える選手。

日本レスリング界の軽量級の第1人者。

世界選手権で負けて涙目の稲葉に説教していたら、

「私も一緒に頑張ります!」

と一緒に涙目になって健気に語っていたさおりさん。

しっかりとした奥様だ。

「新婚旅行はどこ行くの?」

「いえ、忙しいので、考えていません!」

「さおりちゃん、それでいいの?」

「・・・・・・・・・」

「稲葉君、一泊二日でもいいから、熱海でも連れてってあげなさい!」

というわけで、この約束を乾杯のご挨拶で披露。

稲葉君、家族の想い出は、一泊二日でも十分。

一緒に想い出を作る努力が、夫の務めだ。

ぜひ、のんびりと、温泉にでも連れてってあげてください。

最終便で羽田空港から小松空港へ。

午後10時からと遅い時間ではあったが、一件面談を済ませ。晩ごはんは青柳へ。

「いやぁ、久しぶりに来た気がするなぁ!」

と椅子に座って独り言を言うと、川村くんが、

「代議士、何いってるんですか、昨日来たじゃないですか!」

と驚いた声。

「え?うっそ~~~」

と馳浩52歳、全く覚えていない。

この返事に、さらにびっくり仰天Ponta秘書と青柳ママ。

「代議士、昨日、酔っぱらってたでしょ?」

「馳さん、昨日、温麺注文したがに、食べんと帰ったがいね!」

と、責められる馳浩52歳。

・・・・覚えていなかった・・・まったく。

かすかに思い出せば、昨日の夜は、三十人会でしこたま車多酒造の新酒をいただいたまでは記憶にかすかに残っているのだが・・・・

面目ない。

「代議士、昨日、ここで、結婚式のビデオメッセージ録画してたじゃないっすか。俺みたいに離婚するなとか、けっこうきわどいことしゃべってましたよ!」

と、川村くん。

・・・

「その録画、本当に結婚式で流すんかなぁ・・・・」

「録画してた新郎のお父さんは、それなりに喜んでましたよ!」

と川村くん。

新郎のお父さんが喜んでも、新郎新婦が怒るんじゃないだろうか・・・

一気に元気がなくなる馳浩なのであった。

皆さん、新酒の飲みすぎには注意しましょう!

今夜はかるーく、ビールをコップに2杯だけ飲んで、静かに帰るのであった。