午前7時20分、成田空港到着。

「告白」文庫本を読んでいたので、あっという間の到着だった。

それにしても、思えば長い海外出張だった3週間。

① リオデジャネイロに、8月29日から9月2日。

案件は、世界柔道選手権視察と、リオデジャネイロ五輪組織委員会役員懇談と、マリウス・ヴィゼール会長との懇談。

② ブエノスアイレスに9月2日から9月11日。

IOC総会でのロビー活動。

2020東京招致と、レスリング五輪復帰と、二つの選挙。

③ ブダペストには9月12日から21日、今日まで。

世界レスリング選手権大会団長と、パルシュミットIOC委員御礼ご挨拶と、マリウス・ヴィゼール会長との懇談。

・・・・・・たくさんの人脈や、日本への理解や、今までにはないコミュニケーションなど、成果を得られた3週間の海外出張。

午前9時過ぎには帰宅。

誰もいない。

そう、今日から娘の高校で、文化祭だ。

おりんさんは生徒会役員として働いているというし、ママは、保護者会の「わかめスープ」係だとか。

こりゃ、いかねばなるまい。

この3週間でジョギングとウォーキングの癖がついたので、自宅より歩いて学校へ。

秋晴れのもと、歩道を歩いてちょうど1時間。

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学校に到着。

もうお昼時とあって、高校生諸君はもとより、近隣住民や、OBOGや、学校見学の中学生の親子や・・・で、大賑わい。

受付で、「保護者」覧に◎を付け、食事チケットを買おうかと財布を広げていると、

「あれ、おりんじゃないの!」

と、受付で生徒会の腕章をつけて見回り警備をしているおりんさんに遭遇。

「あ~~~~~~~~~~~~~~、パパだぁぁ、久しぶりぃ!」

って、確かにこうやってじっくりと会うのは3週間ぶりだ。

さっそくおりんさんに腕をひかれて(介護されているおじいちゃんみたいに)、校内を見学。

さっそく美術部の展示室に入り、おりんさんの作品を見学。

「これ、緑色のところ、もうちょっと濃くしたほうが良かったんじゃない?」

「手の書き方が、ちょっとなぁ!」

「でも、このあたりの構図がすばらしいね!」

「展開がすばらしい!」

などと、わかったようなわかってないようなダメ出しをするパパの話を、にこにこと聞いているおりんさんなのであった。

いいなぁ、高校生。

俺の高校生の時の文化祭って、さすがにレスリング部の馳浩には、まったく出番がなかったもんだ。

それに引き換えおりんさんは、生徒会の代表として仕事をしたり、美術部の1年生として出品したりして、大活躍。

そしたら、同じ学校に次男を通わせている中田幸司玉川大学教授がやってきて、いっしょに保護者控室へ。

ここで、わかめスープ係りの頭に鉢巻のバンダナをまいた高見恭子さんに、わかめスープを差し入れしてもらい、お昼ご飯。

購買部で買ってきた「唐揚げ丼弁当」300円!

美味しい。

なにもかもが、高校生時代にトリップしてしまうかのような、そんな気分。

そのうち、ゼミの先輩であるネモキン校長がやってきて、

「あ~~~、モンスターペアレンツがそろっているぞぉ!」

と、後輩ふたり(俺と幸司)を捕まえて、いっしょに世間話。

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まさか、大学卒業後の、あれから30年、こうして「保護者控室」で、かたや校長、かたや保護者として世間話させてもらえるようになるとは、奇跡の軌跡。

「次は、暮れの文学風土学会踏査ですね!」

と、奈良県での再会を約束。

わかめスープテントでは、高見恭子さんが元気いっぱいに働いていた。

屋上では、模擬店で、揚げアイスを巡回中のおりんさんと一緒に食べた。

地下体育館では、1年生の発表会だしものに笑い転げたり。

「パパおっきい声で笑いすぎ、恥ずかしい!」

と、おりんさんに怒られたり。

とても有意義な文化祭を楽しんでいたのだが、午後2時を過ぎるころに、電池切れ。

さすがにハンガリーから徹夜で帰国して直行しただけあり、睡魔が襲ってきた。

帰りもなんとかかんとか徒歩で帰宅、55分。

自宅にたどり着き、意識不明のような感じで、バタンキュー(死語)。

夜7時過ぎ、おりんさんが帰宅の玄関ドアを閉めた音で目が覚めて、いっしょにわかめうどんの晩御飯。