6時起床、ニュースチェック。

8時から10時まで、トレーニング。

ウォーキング1時間と、ウェイトトレーニング1時間。

11時45分、マリオットホテルロビーで、日本大使館の安田さんと待ち合わせ。

12時、マリウス・ヴィゼールスポーツアコード会長の事務所へ。

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マリオットホテルから歩いて5分。

ソフィテルの隣のビル2階。

お昼ご飯(お寿司盛り合わせ)をご馳走になりながら、懇談。

森先生からの伝言をまずは伝える。

① プログラムパンフレットありがとう

② ブエノスアイレスでは会えずに残念

③ 東京五輪招致への協力ありがとう

④ 次回の来日時、懇談しよう

と。

ヴィゼールさんからは、

「東京招致おめでとう。柔道にとっても、東京での開催はハッピーなことだ。おそらく、ブランコ(マドリッドの招致委員長。欧州柔道界の有力者)との関係を心配したんだろうが、友情は友情だけど、柔道にとっては東京のほうが良かった。プーチンもそう言ってたよ!」

と、まずは招致レースの裏話。

そのあとは、今後のスポーツアコードの東京事務所(仮)の話題や、お互いの家族の話題で盛り上がる。

「俺は家の中でも外でもボスだ。でも、家に帰ったら、できるだけしゃべらないようにしている。女房を刺激しないようにおとなしくしている・・・・」

と、そこはお互いの共通認識?!であり、握手。

12月1日2日に東京で開催されるグランドスラム大会に来日するそうで、

「その時に森先生とも懇談し、相談したい!」

とのこと。

承る。

小一時間ほどではあったが、ヴィゼールが社長を務めるスポーツ飲料「IPPON」を試飲したり、2020東京五輪にむけての構想を話し合ったり、有意義なミーティング。

ヴィゼールさん、ありがとうございます。

いったんマリオットホテルに戻って荷物整理してから、試合会場へ。

女子48キロ級の登坂えりは、優勝。

アメリカやフランスとの試合は逆転勝ちだったが、決勝はテクニカルでの圧勝。

組手の速い展開と、きめ細かいステップからのタックルは、しっかりと相手との距離を詰めており、効果的。

テークダウン後はそのままグランドでも休まずにアンクルホールドが決まり、これぞ日本選手の試合、というお手本。

男子も見習うべき。

女子51キロ級の宮原は、2回戦で昨年世界チャンピオンのカナダに完敗。

長い腕で距離を取られ、せっかくの片足タックルもつぶされて逆に点を取られてしまう。

体力不足。

センスはいいが、まともに戦いすぎ。

やはり、横に抜ける片足タックルと、足を取ってからの処理に課題がある。

パワーのある外国選手の組手に付き合ってはいけない。

登坂とともに、素直な性格で、まだまだ伸びしろはある。

センスとスタミナはあるので、体力をしっかりとつければ、世界に勝てる。

ただ、この階級では、中国の選手がずば抜けて強かった。

中国は、動きのいい宮原のことを警戒していたようだが、2回戦で姿を消したので、決勝戦ものびのび闘っていた。

この中国選手を崩すには、やはり、日本型のきめ細かい戦い方しかないだろう。

宮原のお父さんは、専修大学レスリング部出身。

俺が4年生のときの1年生。

同じ富山県出身であり、ずいぶんと可愛がって?あげたもんだが、今じゃ立派なお父さん。

登坂選手も宮原選手と同じ高岡ジュニアレスリングチームの出身。

高岡では、高岡商業高校の青山先生と、高岡第一高校の岡本先生がレスリングの草分け。

そのお二人が始めたジュニアチームの卒業生が、登坂と宮原。

ふるさとの選手が活躍してくれてうれしい。

まだ若い二人の、さらなる精進に期待したい。

男子フリースタイル74キロ級の高谷は、強くなった。

ベスト8で、2位となったイランに、のこり8秒まで勝っていたのに、こらえきれず、逆転負け。

ここが課題。

ただ、フェイントとタックルは十分通用しており、これに組手が加われば、さらに強くなる。

タックルの距離が遠いのが難題。

課題が見えた敗戦であり、本人も次に向けて意を強くした模様。

今日は、日本大使館から山本大使と安田さんも応援に駆けつけていただき、金メダルと君が代をお聞かせすることができてよかった。

大使も感激の様子で、明日の朝6時にセルビアに出張に行くにもかかわらず、フリースタイルチームの反省会にまで顔を出して激励してくださる。

感謝。

せっかくなので、大使には、選手一人一人と懇談をしていただく。

午後11時半、お開き。