5時起床、パソコンにてニュースチェック。
コンフェデ杯。
日本代表が、3-4でイタリアに惜敗。
ブラジル戦の0-3の惨敗は絶望的だったが、このイタリア戦は勝ちに行ける試合だったようだ。
悔しい。
なんか、ウィーンにいるこちらまでが熱くなるような記事。
でも、イタリア相手の真剣勝負で、負けて悔しいと素直に思えるほど進歩したザックJAPANに、最大の賛辞を送りたい。
俺も頑張らなきゃ!
スポーツの価値観を、改めてかみしめる。
がんばれニッポン。
出張報告をまとめたあとは、ジャージに着替えて散歩へ。
6時より40分間、グランドホテル周辺のリングを散歩。
公園の池のそばで、酔っぱらって寝ている若者発見。
掃除のおばちゃんも、困っていたけど、どうしようもない。
ほうきの柄でつついて、生きていることを確認したら、そのままほっといて掃除の続き。
ま、いずこの国も、そんなもんだろう。
音楽の都ウィーンだって、そんなもんさ。
朝のウィーンの様子
ホテルに戻ってシャワーを浴び、すっきりして着替えて、午前8時半にはチェックアウト。
大使館迎えの車で移動。
9時、現地校の体育の授業を視察。
校名は、玄関に「ゲーテ ギムナジウム」と掲示されていた。
ゲーテギムナジウム?
教頭先生の説明によると、
「ウィーン市内の14区と15区の生徒が対象の、10歳から18歳までの、大学進学を念頭に置いた中等専門教育をしています!」
とのこと。
4つのコースがあり、スポーツコースや音楽コースや、自然科学コースや、人文科学コースなどとか。
「もちろん、スポーツができても数学や物理もできないといけません。ひどい成績では落第もあります!スポーツコースの生徒は、将来はアスリートというよりも、体育の教員志望です!」
と、ウィンクする教頭先生。
素晴らしい!
文武両道なわけね。
視察したのはいずれも13歳のクラス。
体育の授業内容は、フリスビーや、タンブリングジャンプ。
日本の13歳っていうと、中学1年生。
比較すると、やっぱり体格ははるかにオーストリアの生徒のほうが大きいし、女生徒は大人びている。
でも、先生の指示をテキトーに聞き流して、友達とじゃれ合っているところなんて、あんま変わらないかな!!
上手にタンブリングをできた生徒に拍手をしてあげると、嬉しそうにはにかんでいた。
やっぱ、褒められるとうれしいよね、万国共通。
およそ40分の短い視察だったが、満足。
河村先生も私も文教族議員。
文部科学大臣経験者と、副大臣経験者。
異国の現地校を視察すると、どうしても、日本の教育制度と比較してしまう。
こちらでも、最近、まさに組合との処遇交渉があったとのことだったが、教育経費の削減は、現場を窮屈にしている模様。
教育予算を削らないでほしい。
日本でも、教育予算はしっかりと確保したい。
安倍政権でも、人件費や施設整備費など、必要な学校教育予算を確保し現場の余裕を取り戻したい。
と同時に、競争社会をも生き抜ける、豊かな人間性とたくましい精神を持つ子供たちを育てたい。
あらためて、そういう使命感を与えていただいた視察。
学校視察後は、ウィーン国際空港へ直行。
大使館職員と、伊藤派遣員に出獄のお手伝いとお見送りいただき、お別れ。
「馳先生、次はいつ来てくれるんですか?」
「9月15日から、レスリング世界選手権がハンガリーのブダペストであるんですよ。成田からのブダペストへの直行便はありませんから、おそらくウィーン経由でしょう。ぜひその時には、東京五輪招致決定という大きな成果をもって、またウィーンにお邪魔したいと思います!」
と、希望を語り合いながら、感謝をこめて握手でわかれる。
13時半、離陸。
いざ日本へ。