サンクトペテルブルク④



4時半起床、ニュースチェック。

寝不足だが、心地よい疲れ。

昨夜の「レスリング第1関門突破」の現場に立ち会えたことと、世界のレスリング関係者に朗報を届けることができた喜び。

次は、9月。

そして、きょうは、2020五輪招致のプレゼン。

始めて、同じスタートラインに立っているマドリッドとイスタンブールとの直接対面であり、緊張感も高まる。

レスリングの朗報にあやかって、東京も追い風といきたいところ。

早朝散歩で、公明党の浮島智子さんから、この方にしては珍しく強い調子で抗議を受ける。

「はせ先生、あのプレゼンじゃ、日本は絶対勝てません!」

と。

その勢いに同調して、久木留先生までもが、

「どう贔屓目に見ても、昨日の予行演習のままでは、3都市の中でダントツに最下位です。今まで努力してきたことが、水の泡になるかと思うと、残念でなりません!」

とまでも。

何事かと思いきや、猪瀬都知事の態度、言動、そして、時間割りのずれなどで、全く発信力の無い、統率のとれないプレゼンになっていたとのこと。

これはいかん!

課題があればすぐに修正しなければ、ここまで積み上げてきた努力と税金が、水泡に帰してしまう。

さっそく、散歩しながら、どういうところがまずいのかを、具体的に意見交換。

浮島先生の訴えを聞いて、一同、顔面蒼白。

「なんとかしなければ!」

ということで、午前中のリハーサルに、舞台監督として、浮島先生を入れて、アドバイスをしていただくことを、確認。

散歩後の、朝食時、政治家ミーティングの時に、福井照副大臣と遠藤利明代議士が強くそのことを確認。

午前中のリハーサルで、何とか修正できないかを、渋る招致委員会事務局に念押しして、改善することを確認。

東京都招致委員会も、誰も、猪瀬都知事には意見具申できないんだろうか?

ま、上司だからね、そりゃいいずらいわね。

猪瀬知事も、招致委員会という身内には強く出られるが、国会議員団にたいしては、きちんと礼をもって、一目をおいて対応してくださっている。

したがって、午前中のリハーサルにすべてを賭けることになった!

結果。


大成功!!!!!!!!!!!!!!!!


5時過ぎからのプレゼンは、イスタンブールの次。

緊張感漂うプレゼン会場


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極めて情緒的に、そして情熱的なドラマ性のあるプレゼンだったイスタンブール。

「こりゃ大丈夫かなぁ・・・」

と不安がよぎったものの、ところが。

本当にもう、涙が出そうになったほどのプレゼンの素晴らしさ。

チーム一丸となって、笑顔あり、具体性あり、確実性の説得力ありの、すばらしいプレゼントなった。

とりわけ、弱点と言われていた「WHY?」を、「HOW!」に切り返したところが、とても分かりやすかった。

「選手が安心して競技に打ち込める環境づくり!」

「安心して競技に打ち込めるからこそ、そこにドラマが生まれる!」

「そのドラマを、観客が熱狂的に応援できる、日本のもてなし力!」

「そこには、子どもたちの希望があふれている!」

「DISCOVER TOMMOROW!」

・・・ストーリー性あるアピール。

ダントツだったと思う。

途中、小谷みかこさんが登場したビデオも、東京開催の具体性があってよかった。

どう贔屓目に見ても、日本チームの「謙虚な情熱」は、会場内の関係者に伝わった。

隣りに座っていたイギリス人グループからも、何度も称賛の拍手と握手をいただいた。

凄い、この土壇場の底力。

皆さん、本番にめっぽう強いのね。

先頭を切った竹田JOC会長は、ちょっと声が上ずりながらも、確実性とパッションを、繰り返しアピールされた。

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引き継いだ猪瀬都知事は身振り手振りで、ジョークを交えなながら、東京の安全性と運営の確かさを協調。

水野正人JOC副会長は、会場の配置や、とりわけ、新国立競技場の素晴らしさをアピール。

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荒木田裕子さん(JOC理事&ミュンヘン五輪バレーボール金メダリスト)は、余裕をもってアスリートファーストの大会を強調。
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橋本聖子さんは、スポーツ基本法成立など、スポーツの価値観向上についてと、国会の全面バックアップをアッピール。

やっぱり、7回の五輪出場者にして現職国会議員というインパクトは、会場を揺るがした。

そして、現役のフェンシングの太田雄貴選手。

フェンシングのパフォーマンスを交えながら、流ちょうな英語で、若者の希望を熱く熱く、そしてさわやかに伝えてくれた。

日本の強みは、4人のオリンピアンがそれぞれの立場でプレゼンできたことではなかったか?

・ 馬術競技の竹田会長は、招致活動のトッププレイヤー。

・ バレーボールの荒木田さんは、女性NOC委員であり、IOC委員の覚えめでたく、世界的な知名度抜群。

・ スピードスケートと自転車で名をはせた橋本聖子さんは、存在そのものが圧倒的だった。

・ フェンシングの太田雄貴選手には、未来への希望を感じた。

他都市のことについては一切触れてはならないから言わないが、アスリートがそれぞれの社会的立場で五輪招致をアピールできる強みがあるということが伝わったと思う。

競技運営の確実性と、アスリートファースト!

今回のプレゼンを成功とみて、この勢いを7月のプレゼンや9月の最終選考につなぐべきだろう。

合言葉は、「チーム JAPAN」だ。

東京都招致委員会のみなさんの素晴らしい努力あればこそ、サイドプレイヤーである官邸や外務省や文部科学省や、そして各競技団体のサポートが効いている。

何より、マスコミの報道過熱ぶりも、招致委員会の勢いを倍増せしめている。

好循環。

そう確信したからこそ、東京招致関係者を取り巻く空気は、弾みがついた、ような気がする。

みんな、すばらしい笑顔だ。

プレゼン後の様子 チームJAPAN!

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夜は、昨夜に引き続き、反省会と、打ち上げ会。

福井照副大臣、そして遠藤利明招致議連幹事長を軸に、関係各氏が一堂に会し、(気がつけば25名!)乾杯。

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さぁ、次は7月だ!

今回の勢いと、そして反省も踏まえ、ふんどしの紐を閉めなおしてまた明日から頑張ろう!