時差の関係で、4月28日は、一日中、飛行機の中。

よって、ペルー出張異聞をひとくさり。

① 福井照副大臣、置き引き事件!

今回のスポーツフォーオール会議、特筆すべきは、副大臣の出席。

東京五輪にかける日本側の姿勢が明確に示された、

その福井副大臣。

リマに到着し、ぐっすり休んだ翌朝のこと。

大使館お迎えの車に乗って出かけようとした福井副大臣だが・・・

後部座席に座って携帯電話している最中に、なんと、置き引きにあってしまった。

車の中にいて、電話をかけているその隙に、横に置いてあった財布が無くなってしまったのだとか。

「ない!」

「ついさっきまでここにあったのに、ない!」

というわけで、大使館に連絡して警察に捜索していただいたのだが、・・・・財布は見当たらず。

幸いにも?現金だけだったので、カード被害にはあわなかったが。

こんなことって、あり?

・・・・かつて、私の副大臣時代。

WADA理事会で出張した、モントリオール事件を、想起させる。

あんときも、競技スポーツ課長のジョージ坂元さんが、わずか30秒ほど荷物から目を離したすきに、ホテルロビーで置き引きされた。

海外に出たら、治安には必要以上に気をつけましょう。

パスポートや財布など、貴重品は、肌身離さずに。

② インカム事件!

かつては、マドリッドの招致委員会と契約してロビー活動をしていたターニャさん。

金髪で長身で、笑顔の可愛いターニャさん。

しかし、今は、ライバルのイスタンブールと契約し、ロビー活動に勤しむターニャさん。

毎朝ホテルロビーで、うつむき加減で、ごにょごにょと、何かをインカムに話し込んでいる。

何事かと思いきや、インカムで、ロビーのIOC委員のリアルタイムの動きをどこかに連絡しているターニャさん。

これぞ、まさしく、ロビー活動。

そして、ターゲットのIOC委員を死角のソファにお招きしたり、イスタンブール組織委員会の幹部に報告したり、八面六臂の大活躍。

凄い、連係プレイ。

日本も見習わなきゃ!

国際社会は生き馬の目を抜く情報戦争でもある。

そのことを、ターニャさんの動きを観察していて実感する。

③ モニュメント事件!

ガイドブックに、ヒルトンホテルの近くの海岸沿い断崖絶壁に、に恋人岬がある、と発見。

じゃあ、遠くもないから、朝のジョギングに目指そう!となって、久木留先生といっしょに走る。

着いてみてびっくり。

巨大な男女が、怪しげに抱擁し「チュー♡」をしているモニュメント。

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これ、朝っぱらから、刺激が強い。

ペルーって、こんなのあり?

日本で作ったら、PTA団体からお叱りがきそう・・・・

④ MAIDO事件!

ペルー滞在五日目。

日本食も恋しくなってきた頃だからと、市内の関西風日本食レストラン「MAIDO」を予約。

午後7時半に予約。

ホテルから徒歩15分で到着したのが7時15分。

従業員が、玄関まで待ってるので、

「入れてよ!」

とお願いするも、

「まだ早いからダメ!」

と、拒否られる。

日本では考えられない上から目線。

玄関でお互いににらみ合い。

しかし、こんなところで、日本人はマナーが悪いと思われてもしゃくなので、じっと15分間、従業員のそばで待つ。

「まだ?」

「ドス ミヌートス(あと2分!)」

とか言っちゃって、どうしてそんなに時間に厳しいのさ。

ちょうど7時半きっかりに、うやうやしく玄関ドアを開けてくれる従業員。

ま、いっか。

で、おなかをすかせて、待ちに待ったサッポロビールを注文したら、

「にがぁ~~い!」(サッポロビールって、こんなに苦かったっけ?それにぬるい・・・)

冷奴にいたっては、

「かたぁ~~い!」(豆腐って、こんなに固かったっけ?それに、鰹節かけすぎ・・・)

さらに、イカリングにいたっては、

「これ、リングじゃなくて、ぶつ切りジャン!」

というわけで、見事に期待を裏切ってくれたのであった。

残念。

でも、必要以上に多いウェイターさん方は、お会計を済ませたら、必要以上に大きな声で、

「まいど!」

「おおきに!」

と叫ぶのであった。

そういうサービスだけは、日本流なのね。

できれば、味も日本流が良かったんだけど。

⑤ 日本人学校プロレス事件!

初日に訪問した日本人学校。

校長先生からは、さっそく「教員配置」「飛行機代の付加税金軽減」「一時帰国中の手当削減阻止」など、大切な要望をいただいた。

でも、プロレス大好き先生方は、元プロレスラーの体育館到着を今か今かと待っていた。

「プロレスって、何?」

状態の子どもたちをしり目に、蝶野正洋に成りきってコスプレし、技をかけてほしくってうきうきする若手教職員。

どこの学校にもいる、お調子者の若手先生だ。

こういう学校って、いいなぁ、勢いがあって。

というわけで、勢いに任せて、先生がたに、逆水平チョップを連発。

調子に乗った馳浩、教頭先生まで引っ張り出して、チョップ!

なぜか、大喜びの、保護者のママさん方。

いつもは偉そうな?先生方の痛がりように、これまた大喜びの子どもたち。

いいんかね、こんなことしてて?

ま、いっか!

⑥ 歴史は夜決まる?

ロビー活動の真骨頂は、夜の、バーでの懇談。

ミーティングやレセプションや晩ごはんを終えた各国のIOCメンバーがくつろぐ空間。

ここでは、ちょいと一杯ひっかけながら、スポーツばかりでなく、各国の政治や、雨夜の品定めなんて砕けた会話まで入り混じる、絶好の情報収集の機会。

不肖はせ浩も、滞在4日間中、3回は深夜まで張り込みをさせていただいたが、とても大切な空間だと、察した次第。

歴史は夜作られる。

いろんなIOC委員のお人柄に接することができた。

お酒は潤滑油。

とりわけ、IOC委員ではないが、国際テコンドー連盟のチャン会長(韓国)と仲良くなれたのは、望外の喜び。

「私は、金沢には、もう10回以上も行ってるんだよ!」

とおっしゃるので、どうして金沢なのかと思ったら、北元喜朗さんとのご縁だとか。

さっそく、バーから携帯電話で金沢の北元さんに電話したら、間違いなく、長年の大親友だとか。

不思議なご縁だ。

リマに来て、韓国人と、契りのピスタサワーを飲みかかわすことになろうとは・・・

チャンさん、ありがとうございました。