4時起床、資料チェック。

いよいよ最終日。

パソコンを開くと、東京からのニュース。

安倍首相を乗せた公用車、自宅を出て高速道路に入るところで、警護車両5台追突。

ETCバー開かず。

好事魔多し。

ETCカード入れてなかったんかね?

みっともないね。

ゴールデンウィークスタート初日。

お気を付けください。

怪我をしたSPさんにお見舞い申し上げます。

7時~8時、ジョギング。

久木留先生とともに、ミラフローレス地区の海岸沿いへ。

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走りながら、リッチ層のお住いのマンション群を見上げる。

そのマンションから、ジョギングや散歩にと、市民が集う。

その公園があり、広場があり、環境は素晴らしい。

でも、昨夜、同じストリートを散歩していたら、物乞いに小銭を求められた。

物乞いは女性ばかり。

必ず子どもとセット。

無視して通り過ぎると、子どもが走ってきて、手を出して、小銭を求める。

何度もそういう光景に出くわした。

このギャップはなんだろうか。

貧富の差が、そのまんま出ている。

公共バスも路線整備されておらず、どうみても日本の中古バスが、唸りを上げて走っている。

ちょっと怪しげなバスの車掌さんが、私服のままドアを開けて同乗し、値段交渉をしている。

ミラフローレス地区は、日本でいえば、田園調布か熱海のような高級住宅街には似つかわしくない光景。

この、夜間、路上で物乞いをしている子供たちにこそ、スポーツが必要なのではないか?

子どもを働かせている母親にこそ、スポーツの機会が必要なのではないか?

白バスの乗客やいかがわしい車掌さんにこそ、公平と公正なスポーツの機会が必要なのではないか?

観光に力を入れているというペルー政府。

しかし、まだ民度はそこまで追いついてはいない。

世界にはそういう国家がたくさんあるだろう。

だからこそ、「スポーツフォーオール」という、IOCが唱える理念と実践が必要なのだと思わされる。

日本も、こういう途上国には、積極的に応援している。

今回、同行させていただいた笹川スポーツ財団など、その実践力では折り紙つき。

メンバーの一人、玉澤さんも、

「我々は、10年以上、継続してポスターセッションに参加しています。もっとこういう会議に、政府の皆さんも出てきてくださいよ!ソシテ我々の政策提言にも耳を傾けてください!」

とおっしゃるので、さっそく、自民党のスポーツ立国調査会に来ていただくことをお願いする。

スポーツ界が、お互いに垣根を低くして、「スポーツフォーオール」社会を実践していくべきだろう。

8時半~10時、ジョギングを終えて、ホテルの部屋で資料整理。


10時、ヒルトンホテルテラスにて、情報交換も兼ねた朝食。

11時から12時半、セッション3。

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ペルー体育庁のボザ長官が司会進行役。

カナダやアメリカの地域スポーツ活動、NPO活動の実践報告。

カナダの実践の素晴らしさは、CBCというテレビ局とのコラボで、一回頓挫した活動が復活したということ。

こういう組織的なNPO活動って、日本でいえば総合型地域スポーツクラブだろうか。

各国の調書に学ぶべき。

その上で、日本型のクラブとして発展・普及すればいいかな、と思う。

日本型といえば、やっぱり小中学校という、地域の公共施設の活用と、民間指導者のコラボと、それをコーディネートする人材の育成。

それに尽きよう。

まだまだ、財団などの巨大資本があるわけでもなく、やっぱり、公設民営のほうが、定着し、長続きしそう。

終了後、ヒルトンホテルに戻り、14時まで昼食。

ネパールのNOC事務局長が、「馳に話があるから、ちょっと立ち話しようぜ!」

と声をかけてくれるので、ロビーで立ち話。

「ネパールという国は、日本から大変な支援をいただいて、国家として自立してきている。何かこの機会に恩返しがしたい。小さな応援かもしれないが、何かわた湿地にできることはありませんか?」

と、思いがけない申し出。

これには、通訳の門脇さんも不肖はせ浩も、顔を見合わせて感動。

「申し出ありがとう。二つあります。2020東京五輪招致活動への応援と、レスリングの五輪競技復帰です!」

と説明。

彼は、

「わかった。馳はオリンピアンで、レスラーで、国会議員だったな。日本の目標が実現できるように、何でも応援します!」

と、うれしい言葉で締めくくってくれた。

感謝。

14時から16時まで、またまた資料整理。

16時から閉会式。

サム・ラムサミー委員長(南アフリカ)の名演説で、全体会議を締めくくった。

地元のキニョネスNOC会長、ご苦労様でした。

イヴァン・ディボスIOC委員、ありがとうございました。

18時より、海岸沿いの「TONY ROMA」で打ち上げ。

竹田会長、水野CEO、都庁招致委員会の雑賀さんにも参加していただき、ひとまず、今回の反省会と、今後への鋭気を養う宴会。

こういう小さな打ち上げは、国際会議の毎晩、やってもよいと思う。

長い一日の会議やロビー活動での気がついたポイントを、お互いの立場で持ち寄って、明日への知見として共有し合う!

それこそ、チームJAPANの団結力。

竹田、水野、雑賀、馳、井上、岩崎、久木留、荒井女史、山本女史、笹川財団チーム、斉藤、金子、門脇、原の職員チーム。

そして、外務省の具志堅さんや、細井さん。

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気がつけば、20名近くも集まった。

このチーム力を結集することこそが、2020東京五輪招致への近道。

次は、5月のサンクトぺテルブルグ。

今回以上に大掛かりな国際会議。

スポーツアコード。

猪瀬都知事も参加される予定であり、今回以上に、下準備と連携が必要。

がんばらねば!

19時半、中締め。

ショッピングモールでお土産のTシャツを購入し、いったんヒルトンホテルに戻り、パッキング。

22時半、ヒルトンホテル出発。

大使館の大滝書記官に、空港まで送っていただく。

最後の最後まで、ありがとうございました。

搭乗口そばのカフェテリアで時間調整。

フレッシュマンゴーフルーツジュースを飲んで、びっくり!

生ぬるい!

生ぬるいフレッシュジュースってありか?

そしたら、大滝さんの注文したレモネードも、見るからに生ぬるかった。

「生ぬるいレモネード、なんなんでしょうかね?」

と、ブルガリアにいる新婚の奥様に聞こえるようにつぶやく大滝さんなのであった。

ペルー時間午前1時半、LAN600便にて、離陸。