13時、大使公邸へ移動。

ペルー国家スポーツ関係者との昼食会。

フランシスコ・ボサ 体育庁長官。(7回の五輪出場・射撃)

ホセ・キニョネス  オリンピック委員会会長

カルロス・ウルタド ペルーレスリング協会会長

ヘラルド・マルイ  元体育庁長官(元ペルー日系人協会会長・伝説の日系人)

日本側からは、不肖はせ浩、福川正浩大使、今井泰志公使、黒田なおみ一等書記官、大滝紘生二等書記官。

「本音で聞きたい。東京の五輪招致に足りないものは何か?これからのプレゼンの参考にしたい!」

「ペルーのイヴァン・ディボスIOC委員は、JOCの竹田会長とも家族ぐるみで懇親があり、日本の開催能力も高く評価している。イスタンブールに入れることはない。しかし、スペインともいい関係にある。そもそも、日本は何度も五輪を開催しており、どうしていまさらという空気がある。マドリッドもイスタンブールも一度も五輪を開催していない。どうして今東京なのか?そのパッションを感じない。東京招致委員会は遠慮していてみんなおとなしい。もっとアッピールしたらどうか!」

と。

やはりそこか。

さっそく、前回リオデジャネイロに敗退した後の日本国内の新たな
スポーツ政策への取り組みを説明する。

いわく、

「スポーツ基本法を50年ぶりに全面改正し、スポーツの価値観を
国策として高めたこと」

「スポーツ施策を実行するためのtoto法改正も行い、官民挙げ
てスポーツ振興に努めていること」

を。


さらに、


「JICAの青年海外協力隊のスポーツ指導者派遣事業など、途上


国の草の根スポーツ交流プログラム支援を積極的に進めている。日

本は経済力で、世界の若者のスポーツ振興に最も協力している国家

だ!」

と。

やはり、五輪招致には、「なぜ?」「どうして?」「なるほど!」


という物語が必要だと、改めて認識した次第。

開催能力が高いだけでは、

「そうね。すばらしいわね。それで、五輪を開催する意味は何?」

と問い返されてします。

そこだ。

15時、ペルー日系人社会の皆さんと、意見交換会。

アキラ・ヤマシロ会長ほか、日系人社会幹部。

フランシスコ・オカダ 副会長。

ラファエル・ヤマシロ 国際交流部長。

ロサ・ナカマツ 神内先駆者センター長。

フェルナンド・ノダ 体育部長。

メリー・ルス・マスダ 移住資料館長。

エルネスト・オカダ 日秘総合診療所長。

ホルヘ・イヘイ  組織部長。

アウグスト・イケミヤシロ 顧問。

エンリケ・マエシロ 顧問。

ヘラルド・マルイ 顧問。

エルネスト・ツチカメ 顧問。

大使館からは、飯田領事、大滝書記官。

場所は、日本ペルー文化会館。

ヤマシロ会長にお出迎えをしていただいた後、貴賓室にて懇談。

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そして、施設見学。

地下には柔道や県道や合気道の道場。

アルベルトフジモリ大統領時時代に建設された大ホールもある。

日本庭園には、天皇皇后両陛下御手植えの松が。


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その隣には、お茶室も、芝生のゲートボール場もある。

会館内の日本カルチャーセンターは、毎日運営している。

日本語教育もしている。


ペルー移民資料館も整備され、114年の歴史の説明役もいる。

医療総合診療所もあり、現地の方も含めて、お安い値段で診療してもらえる。


・・・・どうして日本人がこのペルーという国家で受け入れられてきたかがよくわかる、そんな文化会館。

大使館以上の、大使館の役割を果たしている。

世界の中でも、ここまでの現地投資をしている日系人社会はないの
ではないか、と、それが幹部のみなさんの誇り。

この日系人社会の異国での努力に、われわれ日本国民は、国内にお
いて報いているのだろうか?

そう自問自答する。

お土産にピスコ酒をいただき、感謝。

お礼に、日本と世界の「オリンピックムーブメント」を記した雑誌
と、東京五輪招致バッヂを進呈。


16時半から17時45分まで、ラ・ウニオン運動場協会視察。

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ここは、まさに日系人社会のペルー社会への社会貢献そのものの施設。

日系人も、もちろんペルー人も、分け隔てなくお安く利用できるスポーツ娯楽総合施設。

現大統領も、この施設そばの学校で学び、この施設を使ってスポーツに取り組んだのだとか。

この施設があるおかげで、現地は、リマの中でも不動産価値が高いのだとか。

グシケン会長、シマブクロ副会長、モリオカ副会長はじめ、協会幹部のみなさんにお出迎えいただき、丁寧に案内していただく。

「ちょうど昭和天皇誕生日の今週の日曜日に大運動会をここでするんですよ。2万人の日系人が集まるんですよ!そこで馳さんに東京五輪招致の大演説をしていただきたかったのに。帰国を遅らせられ
ないの?」

との問いかけに心はぐらっと揺れたが、すでにスケジュールは満杯

本当に残念。

施設内のあちこちに、スペイン語で、

「DOMO ARIGATOU」

「UNDOUKAI」


と大書された看板が飾られており、目頭がジーンと熱くなる

ほとんど日本語は話せないけれど、日本人魂を引き継いでいこうという気概にあふれている。

また、日本大使館が寄贈したという施設では、障碍者の授産施設や、スポーツリハビリ施設が運営されていた。

ここでも、「人に尽くす優しさ」という日本精神が垣間見られた。

現代日本社会が、教育において、最も大切にしていかねばならない精神ではなかろうか。

サッカー競技場兼陸上競技場、野球場、バレー・バスケット場、テニスコート、50メートル競泳用プール&子供用プール、娯楽場、サウナ・・・

日本庭園や、皇室御手植えの植樹もあり、日本精神てんこもり?

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スポーツを通じての社会貢献。

まさに、その精神を具現化したような施設。

18時20分、いったんヒルトンホテルに帰着。

シャワーを浴びて軽装に着替え、晩ごはんのレストランへ。

19時より、関係者が集まり、ミーティングを兼ねての食事会。

場所は、ワカ・プクリャナ。

リマ文化の遺跡を眺めながらのレストラン。

アルコールは、ピスコサワー(現地酒)と、クスケーニャセルベッサ(現地ビール)。

お口直しのソフトドリンクに、レモネード。

お食事は、セビーチェ(酢でしめた生魚料理)、ロモサルタード(アルパカの肉と、フライドポテト)、チュペ・デ・カマロネス(エビ入りスープ)。

デザートには、ジェラート。

どれもこれも、日本人学校で、生徒会長の女の子が教えてくれたペルー料理のメニュー。

ライティングされた古代遺跡の姿を眺めながらのペルー料理。

感謝のひと時。

ここで、イギリスのラフバラ大学留学中の、久木留毅・専修大学教授と合流

留学といってもこの4月からなので、1か月ぶりの再会。

リマで再会できるのもご縁。

日本人学校の3名の若い先生、大使館の中野参事官、招致委員会の岩崎さん・井上さん、IRレディースの門脇さん・齋藤さん・金子さん。
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それぞれ自己紹介をしながら、五輪招致のストーリーを検証しあう

21時過ぎ、お開き。

もらえる。