帰宅し、シャワーを浴びてすぐに、再出発。

ハンドルを握り、駒沢公園体育館へ。

ワールドカップ体操選手権二日目。

試合開始前に、世界体操連盟のブルーノ・グランディ会長と面談。

8年前まで、世界体操連盟を代表してのIOC委員だったブルーノさん。


日体大の瀧澤理事(世界体操連盟副会長)と昵懇の間柄ということでご紹介いただき、オリンピック談義。

明日は、日体大の名誉教授称号授与式。

東日本大震災から復興する日本を世界に発信しようと、各団体が日本開催のイベントを渋る中、真っ先に体操ワールドカップ開催を決めてくださった英断。

その英断に、スポーツの価値観を称えての名誉教授授与。

日体大らしい。

ブルーノ会長との懇談には、小野清子元参議院議員、水野さん(JOC理事)、荒木田さん(JOC理事)も同席。


懇談後、試合観戦。

記者席で、ムーンサルトの塚原光男さん(JOC理事・日体大OB)とともに、観戦。

男子跳馬で、

「前方3回転1回半ひねり」

の大技を、いともたやすく(そう見える)繰り出し高得点をたたき出す世界レベル。

「こんな技、俺たちのころは考えられなかったね。ムーンサルトなんて、今じゃ誰だってやっちゃうんだから!」

「こういう新しい技、すぐに世界中に普及するんですか?」

「そ。あっという間だよ。みんな研究してるんだよな!」

と。

でも、観客が静かに演技を見守るワールドカップの会場を見渡していて、違和感を感じているのは俺だけだろう。

なぜならば、ここはレスリング関係者にとっての常設会場だからだ。

学生リーグ戦も、クイーンズカップも、インカレも、新人戦も、いつもここ。

レスリング会場の時は、コーチや観客の大声がとびかうのが当たり前。

でも、今日の体操会場では、かたずをのんで静かに見守るのが当たり前。

緊張感を感じるのは同じなんだけど、静と動ではこうも違うのかね、会場の空気が。

日体大の具志堅体育部長(ロス五輪個人総合金メダリスト)にご挨拶して、退出。

具志堅さんは、ロス五輪のチームメイトでもある。