日体大入学式。



あわただしい国会日程の中ではあるが、理事を拝命してる以上、やりくりしてでも出席しなければ。



天野秘書に運転をお願いし、雨の降る肌寒い中、深沢キャンパスに到着。



すでに新入学生であふれるロータリーを抜けようとすると、あれ?レスリング部の小石原君が立っている。



「どうしたん?」



「うぃーす、今日は案内係です!」



と挨拶してくれる。



6階の理事長室に入ると、どかんと椅子に腰かけている森喜朗先生。



さすが、名誉博士号。



こういう節目の式典には出席を欠かさない律儀なところが、森先生らしい。



ここで話題になったのが、体操の塚原光男さんが、自民党から夏の参議院選挙に出るとかでないとかの話題。



今朝のニュース。



私も橋本聖子さんから聞いてはいたが、どうも本当のような話。



「でもね、塚原さんは、日体大卒業以来、一度も母校の地を踏んでいないというのが自慢の人ですからね・・・・」



と、関係者の言。



体操協会関係者も、寝耳に水だったそうな。



もちろん、日体大理事長の松浪健四郎さんも、初耳。



比例で出馬なんだから、ご本人が、駆けずり回ってでも、組織票を求めるべき問題なのだが。



体操界やスポーツ界や母校以外で、見込める組織票があるのかな?



「体操だから」



「金メダリストだから」



「ムーンサルトだから」



という根拠だけでは票は出ない。



かつて、人気の池谷さんが出馬したが、ダメだった。



それほど、全国比例区はシビアで残酷な選挙。



大丈夫かな、塚原さん?





また、4月7日に駒沢公園体育館で開催される世界体操選手権に来場する、ブルーノ・グランディさん(世界体操連盟会長)との面談についても、瀧澤理事と打ち合わせ。





その理事長室前では、職員(教員)の田中理恵さん(体操)も笑顔で接待。





「元気?そのスーツ、ちょっとでかいんじゃないの?」



とからかっていたら、松浪理事長から、



「おまえ、大きなお世話だよ!」



と叱られちゃったよ。



りえちゃんは笑ってたけど・・・・





そして入学式。



先日、定年となり勇退された村上修先生や、日体荏原高校の大石校長、柏日体校長の鈴木さんなど、いつものメンバーの席で、入学式参列。



来年のソチ五輪を狙うスピードスケート女子の高木美帆選手など、有望な新人も多く入学した。



「世界一の体育大学」



を目指して、ともに頑張りたい。



選手強化と、優秀な体育教員の育成。



それが、日体大の目指す方向性。





でも、オレ、専修大学卒業生なんだけど、どうして日体大の理事なんだろう?



とまぁ、いつもながら難しい話はおいといて、とにかく、理事である以上は、全力で本学の発展に寄与したい。





式辞で、谷釜学長からは、



「いじめ、暴力、体罰、パワハラ撲滅」



宣言があった。



日体大が自らその宣言をすることは意義深いこと。



森喜朗名誉教授からは、



「こういう不祥事が起きるということは、師弟の信頼関係が失われてしまったこと。教師と教え子それぞれに、お互いの信頼関係を取り戻すことが必要だ!」



と至言のご挨拶だった。



ごもっとも。



それにしても、森先生の巨体に名誉教授のガウンが、なぜだかとっても似合っていた。



「プロレスラーのガウン」



と見えたのは俺だけかな?