「地吹雪や 娘をかばい 黄泉の国」
悲しすぎる........
北海道で暴風雪。
妻を亡くした50男が、夕方、可愛い可愛い一人娘を児童クラブに迎えに行き、地吹雪に遭遇。
車を乗り捨て、助けを求める途中、倉庫の前で立ち往生。
風上に背中を向け、ジャンパーを一人娘に着せて、抱きかかえて守る。
そして、凍死。
娘を守るがために、一身を犠牲に。
「お父さん大丈夫かなぁ・・・」と、父の死を知らない病院の娘。
父は有能な漁師だった。
涙なくして聞けないニュース。
合掌。
世は無情。
8時には国会へ
国対にて執務。
いよいよ予算委員会も、本予算審議に入る準備。
準備は万端。
あ~いえばこ~いう長妻対策も万全
あまり力みすぎないために、読書
釜石市での遺体安置所の実話。
映画化も。
読書をしていたら、10時半、石破幹事長の部屋に呼ばれる。
急いで第2議員会館の515号室へ
「は、何でしょうか?」
「総裁直属で、東京五輪招致推進本部長をしてください!何としても招致を実現するために、党としても全力で応援します。世界を飛び回ってください。」
「・・・・・え?予算委員会の筆頭理事ですが。」
「あとのことは鴨下国対委員長の指示で!」
・・・
すぐさま鴨下委員長に報告し、本日中に筆頭理事交代が決定。
・・・沈黙。
「人知らずして慍らず」
論語の一説を思い出す。
世は無情。
これも永田町の力学。
11時、国土交通省の増田審議官の部屋へ。
地球温暖化対策事業で、相談事。
明確な指針を教えていただく。
感謝。
今後とも、相談しながら進めていくことを確認。
12時45分、代議士会
梶山弘志議員と野田聖子議員
小池百合子議員
13時、本会議。
施政方針4演説への、代表質問。
途中、ちょいと本会議場を抜け出して、「いじめ防止対策基本法(仮称)」の自民党骨子案作成作業。
法制局の室井さん、望月さん、梶山さん、そして、文部科学省の布村局長や関審議官と、文言調整。
先般の党内議論から導き出された5点を修正。
① 定義を絞る
② 体罰は省く
③ 理念を盛り込む
④ 道徳教育の重視
⑤ 子ども同士のいじめ防止活動に支援
その他、微修正。
この内容で、明日のいじめ防止PTに臨むことに。
議員立法は、こういう地道な作業の繰り返し。
明日の朝のプロジェクトチーム会議で、骨子案について、座長一任いただければ、幸い。
政調党内手続きや、与党調整や、与野党交渉に入れる。
段取りが大切。
本会議後、予算委員会筆頭理事交代の与党理事懇談会。
「力不足で申し訳なかった。諸般の事情で、筆頭理事を交代します。」
と申し上げ退出。
18年も永田町にいれば、こういうこともある。
そういえば、永田町で、こういう気持ちになったことが一度あった。
参議院議員を辞して、衆議院選挙に鞍替え表明した、2000年の5月中旬のこと。
13年前だ。
前日には、総理官邸で、時の森喜朗総理大臣と、沢飯英樹金沢市議会議員と、緩詰潔後援会長と向かい合い、協議の結果、鞍替えを決断した。
翌日は、午前中の経済産業委員会で質問だった。
質問後、会館事務所に戻り、意を決して、
「一身上の都合により、参議院議員を辞職します」
と、筆ペンで書いて署名捺印し、上野秘書が茫然自失する中を、議長室に向かった。
あの時も、いろんなことを飲みこんで、黙って鞍替えした。
人生、そういう決断をする瞬間もあるということだ。
午後の本会議で、あっという間に辞職決定。
静かに議員バッジを外し、お礼のご挨拶回りをして、その日のうちに参議院議員会館を出て、金沢に帰った。
・・・そんな気分。
次のことに向けて、前向きに頑張ろう。
さっそく日本レスリング協会の福田富昭会長に報告。
「わっはっは~~~、お前がいれば百人力だ、頼むよ、東京招致と、レスリング五輪復帰!」
一瞬にして場の空気を換えてしまう馬力が福田会長の持ち味だなぁ、とつくづくそう思う。
金沢事務所のPonta秘書などは、
「筆頭理事はいつかまた出来るけど、五輪招致は今しかできないじゃないですか!もう、一生、そんな仕事できませんよ!」
とも。
そりゃそうだ。
帰宅し、ロールキャベツをおかわりして、ご飯もおかわり。
おりんさんに高校の学費納入書を渡したりして、しばし、世間話。
3月中旬には、高校の教科書購入や制服採寸があるんだそうだ。
青春っていいなぁぁ。
娘を地吹雪から守って凍死したお父さんも、娘の制服姿見たかっただろうなぁぁぁ。
合掌。
そしたら、もう、9時過ぎには眠くなった。
疲れたときは、寝よう