その8からの続きです。
私は、Cさんと保証協会に行った。
保証協会では、先日借りたばかりなので厳しいとの回答であったが、Cさんが担当者の上司に合わせてくれと。
決算書と試算表、受注表を見せて、一緒にお願いしてくれた。
その他の方法はここでは内緒ですが、後日連絡がくるということで話は終わった。
私は不安で不安でしょうがなかった。
そして、加賀美さんが紹介してくれた会社の社長にも会うことになった。
救済の為に3,000万円出しても良いとのことだった。
しかし、これも買収話だった。
社員の給料もまともに払えないまま月末をむかえようとしていた。
しかし、N企画騒動から1ヶ月経っても倒産しない。
私は加賀美さんに連絡した。
私・・・「加賀美さん、N企画倒産しないですね。」
加賀美・・・「そうなんだよ。多分売掛金最後まで回収して持っていくつもりだ。」
私・・・「ですね。」
加賀美・・・「俺、破産申立してきたんだよ。」
私・・・「マジですか?」
加賀美・・・「しょうがないよ。金融機関から数億借りてるからね。。。」
私・・・「ですよね・・」「進展あったら電話下さい。」
加賀美・・・「了解!」
と言って電話を切った。
そして、私はとある元消費者金融で現在は都市銀行に買収された金融業者に足を運んだ。
社員の家賃滞納や、携帯代、住宅ローン、その他もろもろの話を小刻みに聞いて、なんとかしてあげたいという一心だった。
決算書と試算表、受注表、取引先情報、通帳のコピーで無担保で300貸してもらえた。
とりあえず、経費で出て行くであろう100万を残して、未払給与に充てた。
さらに、いろいろな銀行にも電話をしてアポを取った。
月末も近づいてきたある日、保証協会から電話があった。
500万なら運転資金で出るそうだ。
本当にありがたかった。
そして、さらに役員に親から500万借りれることにもなった。
さらに、かみさんのお父さんからも500万借りれることになった。
資金は目処がついてきた。
月末には間に合わないのもあるが、なんとか来月半ばにはおおよその未払が支払えるということだけで、本当にほっとした。
売掛金回収と、このお金を足せば生きれると思った。
しかし、甘かった。
月末、まだ一部借入金が入ってきていないので、外注にお詫びをしながら、支払いの順番を決めていると、F社からの入金が無い。。。
1600万だ。。
嘘だろ?
と私は思った。。。
私は、経理にF社に電話をさせた。
経理・・・「佐藤さん、F社15時までに入れるそうです。」
私・・・「15時じゃおせ~~んだよ。マジで?」
まっ、倒産ではないので、ちょこっとは安心した。
しかし、このお金が無い時期、15時に入金があったとしても、外注や給与の振込が今日着金できない状況にはなる。
私は、各社員にメールした。
「F社の入金が15時になるので、一部のU銀行以外の方は着金があすになってしまいます。
申し訳ございません。」
みんな優しい返事だった。
「了解です。」
「待っています。」
「私は最後でも大丈夫です。」
正直、感動です。。。
そして、15時にだんだん近づいて来た。
ネットで口座をチェックしているが、いっこうに振込みがない。。。
そして、15時を迎えた。。。
着金しなかった。。。
私は、怒りを爆発させて、F社に電話した。
私・・・「東京サービスの佐藤ですが、社長お願いしたい。」
F社・・・「社長は外出しています。」
私・・・「じゃあ、役員はいませんか?」
F社・・・「役員も外出しております。」
私・・・「じゃあ、社長と役員の携帯を全部教えてくれ。」
F社・・・「それはできかねます。どのようなご用件でしょうか?」
私・・・「15時までに入金するって言ったのに振込がないんだよ。」
「誰か、担当いないのかよ?」
F社・・・「少々お待ちください。」
「今日はわかるものがおりませんので、後日連絡させます。。。」
私・・・「ふざけんな。これから、そっち行くから、現金用意して待ってろっ。」
ガッチャン・・・
私は受話器を叩きつけた。
私と1名の役員で、車に乗り込み、F社にダッシュで向かった。。
扱っている案件は非常に大きいものばかりで、売上もうちの何十倍もある会社なのに。。。
唖然とした・・・・
続く・・・