日本書紀に続いて読んでみたのは、『イラストでわかる古事記の本』だ。古事記は上巻では神話の世界、中・下巻は天皇の事績や系譜を記している。
その中で、第16代仁徳天皇は国民が貧しい時に3年間は税を取らず、その後豊かになってから課税を再開したとある。今や世界遺産となった仁徳天皇陵の後円墳がなぜ日本最大だったのか、その理由がよく理解できた。
また、古事記では天と地が分かれて世界が始まり、神は後に誕生する。だが、ユダヤ教やキリスト教では神が何もないところから万物を創り上げるので、非常に対照的だ。
さらに、スサノオがヤマタノオロチを退治した後、平和が訪れて、日本最初の和歌を詠んだ話はとても印象的だった。
古事記は戦前の政治思想に悪用され、戦後は人々から敬遠されてきた。日本書紀の併読書として読めば、古代からの日本歴代と文化がスッキリと理解できるだろう。This is going to be interesting!