由布院の町づくり | 由布市商工会 挾間支所のブログ

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大分県由布市挾間町の商工会支所のブログです。
挾間・庄内・湯布院にぜひお越しください。

皆さんは由布院にこられたことはございますか?


言わずと知れた全国区の観光地です。
人口12000人弱の小さな町に年間観光客数400万人。


東京の人にどこから来たの?と聞かれたとき、由布市と言っても通じませんが、湯布院のある市と言うとたいがい『あー知ってる』と言われます。

研修会や講演でも、由布院の街づくりについて聞いたり、由布院のような観光地に憧れる方も多いですね。

さて、観光地として街づくりにおいて成功事例として語られることの多い由布院ですが、私は同じ由布市民として別の角度から由布院を考えたいと思います。

商工会皆さまの街づくりの参考になれば幸いです。


決して由布院がダメだと言うわけではないですよ、観光地としての由布院は非常に魅力的です。
私もよく行きますが、あんなきれいでのんびりとした温泉宿にはずっといたくなります。

そんなきれいな温泉宿はほとんどが関西や関東の資本で建ってます。
超有名あの亀の井別荘も資本は関西資本です。
大きなところで地元資本は玉の湯さんくらいですね。
観光案内の方も、人力車の方も、おみやげ屋さんも湯布院の魅力に引かれ県外から移り住んだ方が多いです。


もともとは由布院も農業の町でした。
それが戦後米軍が駐留し米兵あいての女性達の置き屋として旅館が建ち始めます。その後、米軍キャンプは自衛隊にかわり、置き屋はなくなりますが、80年代以降、自然と環境を生かした独自の街づくりが人気を呼び、一躍観光業が主要産業になります。

新しい旅館がどんどんでき、おみやげ屋さんも通りを埋めていきました。
そうして新しくこの町にやって来て住み着く人が増えて来ると、昔からここで街づくりをしていた人達と意見がぶつかることになります。
また、雇用の問題もでてきます。
実は、外から移り住む若い人が多い由布院ですが人口は減っています。
これは地元の若者がこの町に残らない、残れないから都会に出て行ってしまっているのでしょう。


観光地としての街づくりではまとまりの良い町ですが、農業、商工業、そして観光業と個別にはなかなかまとまるのは難しいようです。
観光地として発展していく由布院。
自然と環境を残していこと考える住民。
どちらも今の由布院です。

さあ、あなたはどんな街をめざして街づくりしますか。
この挾間町は地域住民が明るく元気に輝ける町であってほしいと思います。

由布市の人口推移

↓亀の井別荘です
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