娘たちの小学校、低学年のみ週1で「読書」の時間割があります。
図書室に行き、読みたい本を選んで借りる時間らしいです。
次女、「明日の読書の時間は何を借りてこようかな…」と言いながら、
「そういえばね、Aちゃんはれんあいの本が好きなんだって!!」
「Bちゃんは、いけめんが出てくる話が好きらしいよ!!」
……と、お友達の読書事情を私に暴露
小1で好きなジャンルが恋愛&イケメンですか
でもまあ、私たちの時代も1年生ぐらいで『りぼん』や『なかよし』を愛読してる子もいたし、そういう子はきっとれんあいやいけめんも好きだったよね。
別に変なことじゃないのかもしれません。
次女の好きな本は恋愛やイケメンどころじゃなく、まだこのレベルですが……
そんな次女ですが、文章を読むのは得意なほうだと思うのですが、決して読書は好きではない感じがします。
選ぶ本の難易度も幼稚園の頃と変わらないし、それすら自分で読まずに私に読んでほしがります。
いや、読んでほしがるのはまだマシなほうで、せっかく借りた本に見向きもせず、読まないまま返却することも………。
長女も似たようなもの。
リリアーネや銭天堂など好きなシリーズは喜んで読むけど、知らない内容の本は手に取ろうともしません。
読書、好きになってくれたらいいんだけどなあ。
そう思うのには理由があります。
以下、私の思い出話です。
過去のブログの内容と重複してたらすみません。
(自分の過去のブログ内容、もはや覚えてない)
私が中学生の頃のこと。
時代的にも地域的にも、学校は少々荒れてました
何か思うところがあったのか、ベテラン女性教師がある授業の時、授業の内容とはあまり関係ないことをポツリと語り始めたのです。
「私長年生徒を見てるけどね……
非行や問題行動をする子とよくよく話をしてみると、みんな『寂しい』って言うのよね。
寂しさを紛らせるために問題行動に走っている。
あのね、あなたたちに言いたいんだけど、
寂しいのは本を読まないからです。
本をたくさん読む子は寂しくならないの」
教室内、みーんなボーッとしており先生の渾身の語りを誰も聞いていないようでしたが
本を読むのが好きだった私は
「読書をすれば寂しくならない」
という、初めて聞く斬新な説に
「そんなもんか!?」と驚き半信半疑
なんだか強く印象に残り、大人になった今も時々このことを思い出します。
そして、「読書をすれば寂しくならない」説は意外と当たっているなあと、大人になるにつれ思うようになったのです。
本を読む習慣がある子の強み。
それは、本の世界に羽ばたくことにより
「自分の今生きている世界が全てじゃない」ということに気づけることではないかと思います。
子どものうちは特に家庭や学校など狭い世界が自分の全てになりがちですが、本を読めば違う世界があることがわかります。
そうすると、悩みや不安があっても自分を客観視して乗り越えやすくなるし、未知の事態に遭遇しても対応しやすいのかもしれません。
言い換えれば、本をよく読む子のほうが「生きやすい」のかもしれない。
子ども時代の私、ノロマな陰キャで学校生活ではさぞやりづらかろうというタイプでした。
が、ひねくれたり卑屈になることは不思議とありませんでした。
能天気におおむね学生生活を楽しんでいたし、何もできないくせに「ま、私なら何とかなるでしょ」という謎の自信まで
これも読書の効用だったのかしら??
でもね…
何事も合う合わないってありますからね。
子どもの頃、もし私が誰かから
「運動はいいぞ〜。身体も鍛えられるし心もスッキリする!」
と勧められても、きっと1ミリたりとも心は動かなかったと思いますが、読書もそれと同じという気もします。
その気がない子に読書を勧めても…ねえ。
いつからでも遅くはない。
子どもたちが読書の魅力に気づいてくれたらいいなと思います。