週末、お泊りの準備をした私は赤城さんの家へ向かいました。

 

初めて訪れた赤城さんの家は、日当たりが良く小さな庭があり本当に素敵でしたキラキラ

 

5年前まで家族が一緒に住んでいたとは思えないほど、家の中は綺麗に片付いていました。

 

「離婚してから家に女性を入れたのは、みどりが初めてだよ」

 

物珍しげに見て回る私に、赤城さんが照れくさそうに言いました。

 

それから2人で一緒に夕食を作り食卓を囲みましたナイフとフォーク

 

ワインを飲んでいた赤城さんは上機嫌で、たくさん笑って本当に楽しそうで…。

 

どうしてもこの雰囲気を壊したくなかった私は、とてもじゃないけど『告白』できませんでした悲しい

 

 

でも、ちゃんと伝えなきゃ…

 

夕食の後片付けをしながら心を落ち着かせた私は、ソファーでテレビを観ていた赤城さんの隣に座り、思い切って口を開きました。

 

「赤城さん。私…、まだ赤城さんに話してないことがあるの」

 

赤城さんは私の声のトーンから「これは深刻な話だな」と察したのでしょう。

 

テレビから視線をそらすと、真っ直ぐ私に向き直りました。

 

「何?何でも話して」

 

そう言われて緊張がほぐれた私は、ゆっくり言葉を続けました。

 

「実は私ね…、32歳の時に子宮筋腫が見つかって…。

 

筋腫の摘出手術を受けたの。

 

それでね…、開腹手術だったから…。

 

お腹に…大きな傷があるの…」

 

とうとう言ってしまった…

 

本当はもっと話したいことがあったのに、この時点で感情が高ぶった私は、涙があふれて止まらなくなってしまいましたえーん

 

 

ただうつむいて泣く私の前に、赤城さんの腕が伸びてきたかと思うと、

 

「もう何も言わなくていいから」

 

そのままギュッと抱きしめてくれました。

 

「大丈夫だから。全部受け止めるから。安心して」

 

そして子供にするように私の頭をなでながら、初めて言葉で思いを伝えてくれたのです。

 

「みどり、愛してる」

 

赤城さんが私を受け入れてくれた…

 

その真実は大きな喜びとなって私を包み、私は全身の力が抜けてしまいました絶望

 

そして赤城さんに体を預けたまま、子供のように泣きじゃくったのです泣

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

私がこんな状態だったので、


その日の夜は何もありませんでした。

 

(というか、お互い気が動転してそれどころじゃなかったかも…あせる

 

寝室へ行ってからも、赤城さんはずっと私を抱きしめてくれました。

 

夜中に目覚めても赤城さんが隣にいるので、私は安心して眠ることができましたふとん1

 

そのまま朝を迎えて…晴れ

 

どちらともなく自然にそんな雰囲気になり、ようやく私たちは結ばれました飛び出すハート

 

赤城さんは優しかったですドキドキ 


本当に優しかったですラブラブ

 

身も心もゆだねられる人に出会えた私は、幸せをかみしめていましたおねがい

 

そして、気づいたんです。

 

この世で一番大切なものは『愛』以外ないと。

 

もしかしたら、私たちはみんな『愛』を学ぶために生まれてきたのかもしれないと。

 

 

⑤へ続きますクローバー