中国で日本のテレビ番組を見る方法には大きく分けて3つあります 。
1. インターネットテレビで見る。
2. インターネットで見る。
3. DVDで見る。
う~ん、1と2が言葉が似ていてわけがわかりませんね。
もうちょっと詳しく書くと、
1. インターネットを使った専用のケーブルテレビで見る。
2. インターネットの動画サイトでパソコンやスマホで見る。
ということです。
今や情報を伝送する手段としてインターネットを使うのは当たり前なので、「インターネット○○」とか「インターネットで○○する 」とかいう言葉は絶滅させた方がいいんじゃないですかね?
「地上を歩く」とかわざわざ言わないでしょ?
さて、今日は上記1の紹介です。
中国には日本のテレビ放送を受信できるセットトップボックスをレンタルまたは販売してサービス提供している業者がたくさんあります。
日本のどこかでテレビ放送を受信して、インターネット経由で勝手に配信している模様です。
僕が使っているのはiHome IIというサービス。
端末を立ち上げるとこんな画面が出ます。
リモコンで「iHome II TV」という部分を押すと、下のような放送局を選ぶ画面に行きます。
関東・関西・BS・CS・英語番組・ファミリー劇場と盛りだくさんです。
適当にチャンネルを選択してみたところ、劇場版『アンフェア』の最終版がテレビ初登場なのだそうですね。
後述の理由で僕は殆ど利用していないのですが、時計のようなボタンを選択すると、過去1週間分の番組を再生することもできます。
尚、リアルタイムで見る場合、一旦サーバーにためてから配信してるせいか、日本より3~5分ほど遅れています。
朝の情報番組を見ながら会社に行く支度をする時は、画面に出ている時刻に騙されないようにしないといけません(笑)。
時差があるので元々1時間遅れているわけですが、そこから更に3〜5分ずらして考えないといけないのです。
さて、このサービスですが、日本の著作権法を侵害していますので日本では違法です。
では中国ではどうなのでしょう??
よくわかりません。
多分グレーゾーンなのではないかと思います。
中国では基本的に外国のテレビ放送を勝手に視聴することは違法なのですが、このサービスは外国人に限るということで容認されている模様です。
このサービスを導入しているのは日本人が借りているアパートと、日本人向けの飲食店に限られています。
では日本人なら絶対OKなのかというとそうでもないらしく、不動産屋によっては日本人の賃借人が頼んでも導入してくれないこともあるそうです。
2015年の秋、これらのサービスが一斉に映らなくなるという中国在住の14万人の日本人にとっての大事件が発生しました。
僕が使っていた最大手のiHomeも突如映らなくなりました。
iHomeの経営者は逮捕されたとも夜逃げしたとも言われています。
この事件の真相は未だに明らかでありませんが、どうもVPN規制に引っかかった模様です。
グレートファイアウォールによるネット規制の完成度を高める為、中国では政府の認可を得たVPNしか営業してはいけないことになっています。
インターネットテレビの業者が使っていたVPNがこの規制に引っかかったのではないかと言われています。
事件から2ヶ月ほど経って、いくつかの新しい業者がサービスを始めました。
僕がアパートを借りている不動産屋はiHome IIというサービスを僕の家に導入してくれました。
iHome IIはかつての最大手であるiHomeの名前を勝手に騙っているだけで、別の業者らしいです。
これで日本のテレビが我が家に復活したわけですが、僕はそれ以後 、このサービスをあまり視聴していません。
おそらく新しいサービスは政府が認可したVPNを使っているからだと思うのですが、回線品質があまり高くなく、日によっては映らなかったり、途中で止まってしまったりといったことが頻繁に起きるのです。特に過去の番組を再生する機能は殆ど使い物にならなくなってしまいました。
そして、僕は約2ヶ月間iHomeが見れなかった間に、上記2のインターネットの動画サイトを使って日本の映画やテレビ番組を見る方法をマスターしたので、もうインターネットテレビを必要としなくなったのです。
インターネットの動画サイトを使って日本の映画やテレビ番組を見る方法については、こちらで紹介しています。