昨日のニューヨークタイムズの記事です。

NYCの子供の人口が年々増えており、学校が不足している話しを以前しました。

ニューヨークのプリスクール戦争

今年は、去年より更に悪化しているようです。

通常であれば、学区内に住んでいれば無条件で入学できるはずの公立小学校。それなのに、定員オーバーで補欠リストに入ってしまった生徒数が、今までになく多いそうです。

例をあげると・・・

(PSとはパブリック・スクールの略。また多くの小学校は幼稚園から始まります。)

●PS 87 / Upper Westside
130人の幼稚園児の定員を満たし、111人が補欠リスト入り。

●PS 290
91人が補欠リスト入り。定員も同じくらいの人数。

●PS 183
50人以上が補欠入り

●PS 6 / Upper East Side
50人以上が補欠入り

●PS 199 / Upper West Side
47人が補欠入り

上記 PS 290 で補欠リストに入ってしまった家族の話しが出てますが、彼らは子供が産まれる前からその学区に住んでいます。定員を上回る申請があった場合、市は抽選により決定するので、どれだけ長く住んでいようが関係ないという良い例でしょうか。かわいそうに・・・

そして学校不足は何もマンハッタンに限ったことではありません。

ブルックリンやクィーンズでも同じ現象が起きています。

新しい学校を建設する動きもあります。

でもほとんどの生徒は近くにある他の公立校に回されます。

問題は、アメリカの場合、学校の良し悪しのばらつきが大きい事。

せっかく高いお金を払って良い学校の学区に引越しても、イマイチな学校に回されては親も怒るというもの。

こんな事になった原因。

どうやらこの3つが影響しているようです。


①不動産ブームの時、新しいコンドミニアムがどんどん建って人口が流入
②子供が出来ても郊外へ引越さず、都市に居残るヤングファミリーの増加
③不景気の為、私立をやめ公立校に子供を入学させる家族の増加


NYCに住む私達にとって、新しいニュースではないんです。

でもわかっていながら、私もこれといって対策をとっていません。

長男のキンダー入園は来年秋になります。

手遅れになる前に、郊外へ引っ越しプランを立てるべきなのでしょうか。

ため息がでます。



オリジナルの記事はこちらからどうぞ

At Some
New York Schools, Wait Lists Grow Longer

The New York Times