保育園の「朝の受け入れ」で大事にしていたこと | たこぼうずのブログ

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日々考えていることを、
綴っています。

アメブロは12年目です。

保育園の園長をしていた頃、

大事にしていたことを

少しずつ書いてみようと思います。



「朝の受け入れ」について。


とにかく大事にしていたのは、

「心と体の安全」です。


子どもたち。

保護者様。

職員さん。

地域の方。


子どもたちに関しては、

みんなが概ね登園したら、

全クラスをまわり

全園児の表情を見ることを

日課にしていました。


あれ、いつもと違うな

どうしたのかな

と感じた子には、

ちょっと声を掛けてみて、

話をしてみたり。


9:30までの登園に

ご協力いただいていたので、

連絡がなく

まだ登園していないご家庭には、

園から連絡を入れて安否確認をします。


もしかしたら、

通園途中に事故に巻き込まれていることも

あるかもしれない。

「誰か」が気付ける仕組み作りは大切で、

その「誰か」の一端を

園は担っていると考えていました。


ここで大切なのは、

自分が不在の時にも

日課が継続されること。


それから、

職員たちから主体的に

子どもの受け入れや登園で

気になることがあったら、

発信をすることでした。


「職員たちから主体的」

というのは結構難しく、

これが重要なことである

という認識があることと、

認識はあっても行動と結びつかせることは

大きな段差があって、

厳しい管理と指導をしてしまったと思います。


でも、

子どもたちと保護者様の安全のために

大切なことだったので、

ブレずに続けてきました。



子どもたちと同じくらい大切なのは、

「職員」の心と体の安全です。


なぜなら、

子どもたちが保育園に居る間、

子どもたちを守れるのは職員だからです。


職員1人ひとりと

アイコンタクトをして挨拶は、

どんなに忙しくても、

「毎日」「必ず」実践してきました。


挨拶できていないなと思った職員には、

自分から職員のいるクラスに行き、

挨拶をしていました。


アイコンタクトをして、

声を交わすと、

概ねのその人の

心身の状態が分かります。


あれ、元気ないかな

いつもと違うかなと思ったら、

その人のクラスにさりげなく入って、

子どもたちと遊びながら

大丈夫かな?というのを感じとったり、


自分から相談しに来やすい雰囲気を

作ったり、

「元気?」と声を掛けたり、

その人が仲の良い職員に

「ちょっと気にかけてあげてくれる?」と

お願いしたり、

そういうケアをしていました。


ただ、

人は誰しもバイオリズムがありますし、

女性の場合は特に

触れてほしくないこと、

詮索してほしくないこともあると思います。


だから、

「ケアが必要そうかどうか」の

見極めも大事だったりします。


詮索してほしくなさそうだけど、

しんどそうな時には、

気づいていないフリをして、


全く関係のないところで

さりげなくサポートできるように

していました。


そういうサポートを

ごくわずかですが、

気付かれる職員さんも居て、


そういう方はわりと

「今日はダメな日です」とか

言いに来てくれていました。



あと忘れてはならないのは、

「地域の方の安全」です。


保育園は地域の中に存在します。

地域の方に受け入れられて、

伸び伸びと日々の保育ができます。


園のまわりを歩いて、

近隣の方とお会いしたら

挨拶して少し話す。

というだけなのですが、

良好な関係を築き、

安否をお互いに確認するという

大切な習慣です。



そうやって、

「朝の受け入れ」の日課には、

1時間はかけていました。


そのくらい大事。


9:30に始めて、

10:30に日課が終わって、

事務所に帰ってきたら、


もう給食に向けて

「検食」のタイミングになります。


「検食」についても

またおいおい書きたいと思います。



園長って何をしているんだろう、

どんなことを考えているんだろう、

園をもっと良くしたい、

将来園長になりたい、

今園長だけど他の園長の考え方を知りたい、


などなど、

私にせめて出来ることとして、

保育の仕事をする上の

「参考」にしていただければ幸いです。