<なぜ、視覚支援をしたがらないか?への自説> | いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

障害支援グッズ&サービスの小さな会社法人 株式会社 おめめどう

自閉症支援は。ポジティブシンキンぐ~~~♪(笑)

今年で、14年目ハル社長の丁寧飯と、居心地の良い暮らし

このブログは、旅グルメとおめめどうへのお便りを主に載せていきます。

毎年アップしておきましょうね。

これ、書いたの11年前。最近出会った人も多いので、シェアしておきましょうね

 

この理屈がわかると、視覚的支援(筆談)が、そう難しいものだとは感じてないと思います

 

ゆっくりと書きましょう。彼らは待ってくれるので

 

<なぜ、視覚支援をしたがらないか?への自説>

 

昨年やったか、一昨年やったか、特別支援学級で、耳の聞こえない生徒さんに、暴力をふるった教員が捕まっていました。

理由を聞くと、「手話をするのにイライラした」ということでした。

 

手話をされる方で、よくなるのが「ケイケンワンショウ」という症状です。腕やら肩やら痛くなる、手話をしようとしたら腕が動かなくなるものです。

 

あれは、一流と言われる人にはない症状なのだそうです。もちろん、耳の聞こえない人たち、当事者さんは、ならないのだそうです。いわゆる、練習中の人の人だけに見られる症状です。

 

理由は、手話は第二言語ですから、まず、第一言語の「こんにちは」を考えて、それを第二言語の手話に訳すようにします。脳みそは、二つの言語を同時処理しなくてはいけないので、負担がかかるため、それがずっと続くと、一つをやめてくれと指令をするそうです。

 

ええ、第二言語をやめるように、カラダに働きかけます。それが「ケイケンワンショウ」という形で現れるのです。

 

では、自閉症の見えるコムについても、同じことが言えます。第一言語の音声言語の「今日、何、食べる?」を、絵カードなら、「(今日)なに、食べる?」なり「いくつかの食べ物の絵カード」を選ぶ必要がありますし、筆談であれば、「今日何食べる?」と文字にして書かないといけません。

 

そして、しばらくすると、ケイケンワンショウではないですが、脳みそが二つの言語を同時処理するのに、混乱し、第二言語をやめてくれと言うようになります。

 

おしゃべりを第一言語としているものにとっては、見える形のコミュニケーションは、第二言語になるため、親に支援者さんが「してください」と頼まれても、しばらくすると、したくない、いやになる、続かないのです。

 

でも、手話と同じで、慣れてしまうと、一流の支援者まで行くと、それは、負担なく行えるようになります。

 

おめめどうでは、筆談のコミュニケーションをお勧めしていますが、慣れてしまう、つまり一流の支援者になるまでには、そういう壁があること、それから、それを超えてしまうと、すごく楽になるよと話します。

 

そのコツは、「同じグッズで、ひたすらに続けること」それから、「ゆっくり書くこと」です。

 

手話もそうですが、急いでコミュニケーションしようとするから、脳みそは悲鳴を上げます。手話や筆談をどうして、急いでしまうかというと、「おしゃべりの速度」と同じように会話しなければならないと、「勘違い」してしまうからです。

 

障害児・者本人は、スピードはそれほど求めていません。求めているのは、確実性です。確実にわかり、伝えあうことだけなのです。なので、急ぐ必要はまったくないのです。

 

ゆっくりとカードを出してくる、ゆっくりとメモを書くでいいのです。やり直しても書き直しても構いません。ゆっくりと確実な表現に努めるといいのです。

 

この仮説(自説)は、syunさんから、教えてもらい、私自身を含め、ユーザーさんが実践したところ、ほとんどの人が、やめたい時期を、越えていかれます。

 

そして、ゆっくりと書くをしてもらったところ、障害児・者は、必ず、待ってくれます。

 

ぜひ、おめめどうのコミュメモ、巻カレお勧めします。きっと変わっていきますよ。

 

そこまで考えてやってきたからこそ、おめめどうのユーザーさんが、シアワセになっておられるのだと思います。