<20周年によせて>ざっと書きましたので、お披露目 | いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

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障害支援グッズ&サービスの小さな会社法人 株式会社 おめめどう

自閉症支援は。ポジティブシンキンぐ~~~♪(笑)

今年で、14年目ハル社長の丁寧飯と、居心地の良い暮らし

このブログは、旅グルメとおめめどうへのお便りを主に載せていきます。

<20周年によせて>ざっと書きましたので、お披露目

 

株式会社おめめどうは、2024年5月28日、創立20周年を迎えます。

 

 「おめめどう」とは、自閉症・発達障害の人たちに「視覚的支援はいかがですか?」「視覚的支援をしましょうよ」が合言葉になるようにと願って2004年の起業の際つけた社名です。

 

 20年経って、文科省や厚労省など政府の刊行物にも、知的障害・発達障害の支援に「視覚的」「具体的」「肯定的」という文言が見られるようになりました。また、この数年の「コロナ感染症」の拡大で、社会にはグッと「視覚的なマーク」や「掲示物」が増えていきました。日本は毎年のように自然災害があり、その非常時には人々への「情報保障」は欠かせません。おしゃべりの伝聞ではコミュニケーションが難しい場面も多々あり、防災グッズで求められるものに「筆談の道具」が入っています。

 

 おめめどうが書籍やセミナーでお伝えする「みとおし」「えらぶ」「おはなし」「杖の役割」「年齢と性別の尊重」といったシンプルな五つの支援の考え方を実践することで、障害があっても自然な暮らしを支えていけること、また、「巻カレ®︎」「コミュメモ®︎」が、人手不足にも「支援の引き継ぎ」をより楽にすること、ライフラインが途絶える「非常時の時」には「アナログな支援」が必要なことなどが、ジワジワと知らせるようになり、昨年、全国のユーザー数は10000を超えました。「巻カレ®︎」は、年間何千本の注文、「コミュメモ®︎」は万単位の発送をさせていただいております。

 

 ありがたいことに、丹波篠山市では、2022年から「巻カレ®」「コミュメモ®」が、成人までの日常生活用具の給付対象となり、知的障害児者の生活を支える制度が整いました。

 

 「誰もが暮らし良い街作りのために」と謳うことは簡単ですが、そのためには、私たち自身が「一歩を踏み出す」ことがいります。この「動く」が難しいのです。実際に動くためには「適切な知識」を得ることが必要です。

 

 20周年を記念し、基調講演を飯野由里子さん (東京大学バリアフリー教育開発研究センター)、平林ルミさん (学びプラネット合同会社)に、お願いいたしました。2024年4月より「合理的配慮」が「民間業者義務化」になり、一人一人が「合理的配慮とは」を自分自身のことに引き寄せていかなければならない時代、真摯に学ぶ機会にしたいと思っています。

 

 さて、丹波篠山で「おめめ どう?」と小さく呟いた小さな会社が、なんとか20年やってこれたのは、ひとえに私たちを支えてくださるお客様、お取引先様をはじめとする、多くの皆様方のご愛顧とお力添えのおかげと、おめめどうスタッフ一同、本当に感謝しております

 

 これからも、自分たちのできる範囲で「お役に立てる会社」であり続けたいと思っております。今後とも、どうぞ、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 2024年5月吉日        株式会社 おめめどう 代表取締役 奥平綾子