2017年10月16日のメルマガです | いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

障害支援グッズ&サービスの小さな会社法人 株式会社 おめめどう

自閉症支援は。ポジティブシンキンぐ~~~♪(笑)

今年で、14年目ハル社長の丁寧飯と、居心地の良い暮らし

このブログは、旅グルメとおめめどうへのお便りを主に載せていきます。

2017年10月16日のメルマガです

 

すぐに反応がなくても、やめないでください。その後の人生の方が長いのです。

 

★こんにちは、ハルヤンネです!★

 

新しい月がまわってきました。一年ポスタープレゼントが終了しました。嘆きの声も聞こえますが、来年は早めにご注文だけでもお済ませくださいね。

   

成人してからスケジュールを始めた方で、「時間が来ても自分で移動することがない」という相談を受けました。同じくらいの年齢の息子の場合、長くスケジュールをしていますから、それがあることで、「じゃあ、この時間までにこれをしておこう」と段取りをし、自分から移動するようになっています。

  

でも、示された最初は(彼の場合は幼児期ですが)は、「この順番にこれらが起こるんだな」「次の活動はこれだな」くらいの認識だったと思います。それを数年続けることで、「じゃあ次の活動はまでにこれをしてこう」と考えられるようになったのです。

 

それには、「順番という仕組み」ことや「時間が体感できてくる(時計がわかる)」という「育ち」もプラスαされてくるからでもあります。

 

なので「卒後事業所にやってきて初めてスケジュールしました」という方が、12時にお昼ご飯に自分から来てくれませんというのは、無理もない話かもしれません。それならば「これはまだみとおしの段階」なのです。「順番の仕組み」がわかり、時間を体感できて時計がわかっているがいります。順番や時間を自分で選ぶこともいります。なので、焦らずそのスケジュールがどういう意味があるのかをゆっくり一年くらいかけてお知らせすることです。

 

多くの方は、「スケジュールが有効」(スムーズな動きのために)と思われていて、支援側の考えている通りにしないと、すぐに疑問視される。それで、動かないのは、この子には「スケジュールが有効ではない」のだと考えていかれます。

 

そうではなく、見える形の「みとおし」があることで不安を軽減します(誰でもでしょうが自閉症の人は特に)。「スケジュールは必要」なものですから、それを見て自分で段取りをするところまでいきますので、やめることなく続けて欲しいのです。

 

反応がないとすぐに「やめてもいい」になってしまうのは、支援側の悪い癖です。せめて、1年はやってみようと腹をくくってくださいね。カレンダーもそうですよ、「見てないみたい」でやめちゃって、数年後続けた人との差は歴然となっている例は、ゴマンとあるのです。

 

今はまだ、成人施設に来て始めましたという方も多くいらっしゃいます。すると、されない年数が18、20年ですから、反応はすぐあるとは限りません。でも、続けることで暮らしが変わっていくのがじわじわわかってくると、そのしてこなかった18、20年が「惜しいなあ」「もったいないなあ」とみなさん感じられていきます。それでも、その後の40、50年の方がはるかに長いのですよ。

 

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