1月2日に誕生日を迎え91歳になった母は、少しずつ元気が出てきました。

朝食は車椅子に30分位座り摂取できる様になり、
昼食と夕食はベット上でギャッジアップした状態で摂取します。
お薬が効いて胃の痛みは無くなり、食欲も出てきました。

ディサービスにも行ける様になり、寝て入るお風呂に入れて頂けるのが何より有り難く助かります。


2月に入りディサービスの職員にコロナ陽性者がでてしまい、利用者数名の陽性が判明しました。拡大させない為にディサービスを2週間閉鎖する事になりました。

陽性となった利用者の方と母も同じフロアーで過ごして居ましたが、席が離れていたので濃厚接触者には当たら無いと言う事でした。


その2日後、母にくしゃみと軽い咳と痰絡みがあり、元々花粉症があるので、手持ちの薬を飲ませていました。


その2日後私に喉の痛みと、痰が絡んで胸が詰まる感じがあり、母も喉が痛い事が分かり、

コロナかも?と心配になり、往診して頂いているクリニックに連絡をして、PCR検査をお願いしました。


しかし「コロナ対応はしていないので、対応している病院へ行って下さい」と言われ、ネットで調べてファストドクターや、区や東京都のコロナ関係の連絡先に電話をかけ続けました。


しかし土曜日だった事もあり殆ど繋がらず、音声案内による「受け付けて居ない」、「電話が混み合っているのでお掛け直しください」ばかりです。

やっと繋がっても、「初診の方は受け付けて居ない」、「本日の予約は既にうまっていて受け付けていません」と断られてしまいます。

PCR検査するのにこんなに大変なの〜???と、初めて分かりました。


朝から3時間半探し続けて体調も悪くクタクタになり、私だけならとっくに諦めて寝て居たと思いますが、母が居るので諦める訳にはいかず、やっと検査してくれるクリニックが見つかりました。


始めは往診医に診て貰ってと言われましたが、「対応して居ないと断られた事、高齢の母で濃厚接触者だったかも知れない事、100回近く電話をかけて探して、もうかける電話番号が無い事等」必死で訴えると検査してくれる事になりました。


唾液採取するタイプだったので、ヘルパーさんに母をお願いし、公共の交通機関は使えないので、自転車で検査キットを受け取りに行きました。

説明を受け自宅へ戻り、母の唾液を採取して又クリニックへ持って行きました。

住所も知らずに電話をしていましたが、案外近くのクリニックだったので助かりました。

翌日の夕方か翌々日の朝には結果がでるとの事でした。


翌日、母の咳と痰絡みがひどく苦しそうで、薬だけでも出して貰えないかと思い往診医へ連絡しました。

休日や夜間は医師が直接電話に出てくれるのですが、いつも診て頂いている担当医で、すぐに診察に来てくれました。

防護服やゴーグルは着けず、プラスチック手袋だけつけて診察していました。

「1000人以上の在宅患者さんを診ている為、コロナ対応をして万が一、患者さんやスタッフに感染させてしまう危険を考え、コロナ対応していない」と辛い胸の内を話して下さいました。


確かに免疫力の弱っている癌末期の緩和ケアもしているので、当然の対応なのかも知れない。

医療現場の大変な事やこの感染症の怖さ困難さを改めて実感しました。


母も私もお陰様でPCR検査は陰性で、一般的な風邪だったのですが、コロナかも知れないと言う思いが、症状を重く感じてしまった様に思います。 

検査して下さった先生も、往診に来て下さった先生も検査結果が陰性で、とても喜んでくれて居ました。

何となく優しさとは違う、愛情の様な本当に安堵したと言う感じが伝わって来て、胸が熱くなりました。


神様有難うございます。

南無甘露台南無甘露台有難うございます🙏