『養生訓』 うなじに灸をしない(巻八47) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「うなじの部分は、上部に灸をしてはいけない。気がのぼせるからである。老人の気がのぼってしまうと、癖になってやまないものだ。」


くびにコリによる痛みがある場合は、軽くひねった大きめのもぐさか、家庭灸を使って、六分灸をすると痛みが取れるので、私はたまにくびにもお灸をします。それは痛みを取るための単発的な施灸なので、気がのぼせてしまうことはありません。


そうしたことではなく、うなじにお灸をしてしまうと、気がのぼせやすい。手やうででも、数多くしてしまうと、やはりのぼせます。老人の気がのぼせてしまうと、上がったまま降りてこなくなるのでよくない…ということですね。気を集めるべきは、丹田ですから。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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