『養生訓』 灸をするときの姿勢と順序(巻八38) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「坐って灸点を決めたときは、坐った姿勢で灸をすえる。横になって点したならば、横になったままですえる。上を先にすえて、下を後にすえる。少ないほうを先にして、多いほうを後にするのがよい。」


お灸をするとき、すえる場所(ツボ)を決めることを「灸点おろし」といいます。ここでいう「点す」は、灸点をつけること。坐った状態で灸点の位置を決めて、いざお灸するときに横になってしまったのでは、ツボの位置がずれてしまいますからね。当然のことです。


上を先にして、下を後にするのは、上がった気を下げてバランスを取るため。下を先にすると、上がりっぱなしになりますからね。少ないほうを先にして、多いほうを後にするのは、逆にしてしまうと、少ないほうのツボへの作用が出にくくなるからです。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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