ぎっくり腰はおなかの冷えのせい? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


元旦の千葉は空気は冷たかったけれど、よく晴れて穏やかな1日となりました。みなさまのところはいかがでしたか?たとえ吹雪でも、家族でつどえばあったかいものですよね。


大晦日の冷え込みは、千葉でもかなりなものでした。まさに足元からしんしんと冷えてくる感じ。実は、この冷えがやっかいなんですよ~。足元からの冷えを放っておくと、やがて骨盤の冷えにもつながってくる。だからこそ、何度も腹巻と足首ウォーマーをおすすめしてるんです(→「腹巻きと足首ウォーマーで冷え予防」 )。


その骨盤の冷え、正確には骨盤の中の冷えで、案外男性の方にも多くみられます。原因は人それぞれなんですが、とくに腰痛が出る場合は運動不足による血行不良。足が冷たくなければ、冷えてないと誤認されています。そう、さわってみて足の冷たさがないからといって、骨盤の中が冷えてないとは言い切れないんです。


腰痛の中でも、やっかいなのはぎっくり腰!私も3回ほど経験がありますが、ねがえりも打てない、トイレでしゃがむのも一苦労、ソロソロとしか歩けないというほどの痛み。つらいですよね~。ドイツでは「魔女の一撃」と呼ばれます。痛みの原因には諸説あって、ホントのところ、よくわからないというのが実状です。


ぎっくり腰になりやすいのは、

1) 急に冷え込んだとき

2) 朝起き上がるとき、顔を洗おうとかがんだとき

3) 重いものを持ち上げようとしたとき

4) 急にからだをねじったときなど


ぎっくり腰になりやすいのは、

① 腰に疲労がたまっている人

② 運動不足で足腰の筋力が低下している人

③ 東洋医学的には、腎の弱い人(→東洋医学講座 No.6


東洋医学的な考察はまたの機会にするとして、①②いずれの場合も、血行が悪くなっているので、実は骨盤の中が冷えています。股関節を動かす筋肉のうち、骨盤の中をとおって腰と太ももとを結ぶ大きな筋肉に、大腰筋(だいようきん)というのがあります。股関節を深く曲げるときに使う筋肉。


春月の『ちょこっと健康術』-大腰筋 (図は鍼灸学校の解剖学教科書から)


からだを温める熱をつくるのにもっともパワフルに働くのは筋肉ですから、この大腰筋や腸骨筋が弱いと、当然のことながら骨盤の内側は温まりにくくなります。ウォーキングで、大またにあるくのがいいと言われるのは、この大腰筋を使ってきたえるためであり、腰痛予防にはうってつけなんですね。


ぎっくり腰になってしまったときは、その日1日はとにかく安静にしておきましょう。2日目以降、ホットタオルや使い捨てカイロで下腹部を温めてあげると、早く治りますよ。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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