『養生訓』 食べてはいけないもの(巻四39) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「すべての人が食べてはいけないものは、生冷のもの、堅いもの、熟していないもの、ねばっこいもの、古くなって味の変わったもの、製法に疑問のあるもの、塩からいもの、酢の多過ぎるもの、煮えたての香味を失ったもの、臭いの悪いもの、色の悪いもの、味の変化したもの、魚の古いもの、肉の腐敗したもの、豆腐の日が経ったもの・味の悪いもの・煮えたての香味を失ったもの・冷たいもの、素麺に油の入ったもの、もろもろの煮物で半煮えのもの、灰汁の混じっている酒、酸味のある酒、まだ時期が来ないで熟していないもの、すでに時期の過ぎたものなどである。
 夏期には、雉肉を食べてはいけない。魚や鳥の皮の堅いもの、脂肪の多いもの、ひどく生臭いもの、魚の両目が同じではないもの、腹の下が赤く丹の字あるもの、自然死した鳥で足が伸びないもの、毒矢にあたって死んだ獣、毒を食べて死んだ鳥、肉の干したもの、雨だれ水にぬれたもの、米びつの中に入れておいた肉、肉汁を器に入れて気をとじ込めたものなど、すべて毒がある。干した肉や塩づけの肉で、夏を経て臭いと味の悪くなったものは、みな食べてはいけない。」


「多く食べてはいけなもの」 「老人や虚弱な人が食べてはいけないもの」 の続きですが、実は「食べてはいけない食物」 として巻第三にもありました。これまであれこれ述べられていた「食べてはいけないもの」の総まとめになっています。どれを見ても、まぁ、好んで食べる人はいないかなと思うようなものが並んでますね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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