寒い日にはスパイスひとふり | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日は寒い1日でした。最高気温になったのは、なんと!夜になって雨がやんでから。こんな日に、「ちょっと寒い!」「冷えてきた!」っていうときに、おてがるに、飲み物でからだの中から温められたらいいですよね。私は昨日、生姜湯をいただきました。


冷え予防についてはこれまでもたくさん書いてきました(→ブログテーマ 冷え予防 )。飲み物では「梅雨~夏の冷え予防」 「発酵食品の飲み物で冷え予防」 で紅茶をおすすめしていますが、カフェインNGの方は困っちゃいますよね。ほかの飲み物で何とかならないの?


「鍋でぬくぬく♪ では、からだを温める作用のある根菜・冬野菜を中心にして、さらにスパイスを上手に使うことをおすすめしました。そのスパイス、飲み物にひとふり加えて使えるものもあるはず。では、具体的にはどんなスパイスが、からだを温めてくれるんでしょう?


まずは、やっぱり生姜かしら?「夏の冷えにも生姜」 でご紹介しています。冬にももちろんバッチリです。でも、生姜は苦手な方もいらっしゃいますよね?ということで、生姜のほかに、からだを温めてくれるスパイスを、ご紹介しましょう。


1 ガーリック(にんにく) 生薬名は大蒜(タイサン)。温性、辛味。

どなたもご存知のスパイス。食欲増進、血液の循環促進、疲労回復、強壮、健胃整腸、カゼ予防などの薬効があります。生で大量に食べると胃を傷めるので、気をつけてくださいね。


2 カルダモン 生薬名は小豆く(ショウズク)。温性、辛味。

香りが高く「カレーの王様」といわれます。健胃、胃腸を温める、気のめぐりをよくする、風邪(ふうじゃ)を除くなどの薬効があります。


3 クローブ 生薬名は丁字(チョウジ)。温性、辛味。精油は大熱性。

欧州ではガーリックとともに肉料理の定番スパイスです。胃を温める、悪心嘔吐を止める、腹痛を緩和するなどの薬効があります。


4 サンショウ 生薬名も山椒。温性、辛味。

「山椒は小粒でピリリと辛い」といわれますね。食欲不振、胃下垂、消化不良、回虫駆除、腹痛の緩和、鎮咳などに使われます。


5 シナモン 生薬名は肉桂(ニッケイ)。温性、辛味。

ニッキとも呼ばれ、お菓子作りにもよく使わますね。食欲不振、消化不良、胃弱などに対し、健胃薬として使われます。


6 チリペッパー(唐辛子) 生薬名は蕃椒(バンショウ)。熱性、辛味。

これも皆さんご存知のスパイス。食欲増進、消化促進、唾液分泌促進などの薬効があります。 


7 ナツメグ 生薬名は肉豆く(ニクズク)。温性、辛味。

肉料理やお菓子作りにも使われるスパイス。食欲不振、腹部膨満感、下痢、腹鳴などの胃腸機能の衰えを回復させます。


8 ペッパー 生薬名は胡椒(コショウ)。熱性、辛味。

どこのご家庭にもあって、様々な食品の味付けに使われるスパイスですね。一般に、薬用には白胡椒、香辛料に黒胡椒を使うことが多いです。食欲増進、健胃、悪心嘔吐・下痢・腹痛の緩和などの薬効があります。


こうしてみていくと、どれも胃腸を丈夫にしたり、消化を助けたりする作用があります。世界中で香辛料として使われるようになったのは、料理の味と香りをよくするだけじゃなかったんですね。


また、漢方薬としては温または熱性で辛味で、からだを温めてくれます。が、食べ過ぎてしまうと、今度はからだが熱を持ってしまって、肺を傷つけますので、ほどほどに。


飲み物にひとふりするなら、もちろんどんな飲み物かにもよるでしょうけど、カルダモン、クローブ、シナモンあたりがいいかしら?あら、チャイに入っているメンバーだわ。私個人的には、野菜ジュースに山椒なんて、案外いいかなぁなんて思っています。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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