分娩期の東洋医学的ケア | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


ベルギー時間6月28日午前9時38分、divaさん に、女のお子さん、せあらちゃんが誕生しました。


予定よりも2ヶ月早く、1501gでのご誕生でしたが、お姉ちゃまHさんのご報告によると、母子ともにお元気とのことです。奇しくもお誕生日がおばあちゃまと同じ日とか。ご主人も3人のお嬢様たちも、夏休みでおそろいの中でのご出産でした。


せあらちゃん、お誕生おめでとうございます。しばらくはNICUだけど、ママもパパもお姉ちゃまたちもついてますからね。日本からおばあちゃまSもすぐに駆けつけることでしょう。世界各地にいるママのアメブロ友達も、健やかなご成長をお祈りしていますよ。


春月の『ちょこっと健康術』-ばら


実は、今日、分娩期の東洋医学的ケアを書こうとしていた中での、ニュースでした。divaさんのご家族はとても仲がよくて、あまりに楽しく幸せそうだから、せあらちゃんも早く仲間入りをしたくて、出てきちゃったのかもしれません。さて、ブログは予定通りに書きますね。


分娩は、腎の妊娠維持の働きが終わり、代わって肝の気をめぐらせる働きが強まることで子宮が収縮して起こります。肝の疏泄機能によって、子宮に気血が運ばれ、有効な収縮を起こすと同時に、全身の気をめぐらせて、心身の状態をととのえます。また、肝が蔵している血は、長時間にわたる収縮の栄養となり、産道をやわらかくします。また、事前に、脾の働きによる気血の充実をはかっておくことも大切です。


肝の働きについてはこちら→「東洋医学講座 No.10 五臓の生理 その3」

腎の働きについてはこちら→「東洋医学講座 No.13 五臓の生理 その6」

脾の働きについてはこちら→「東洋医学講座 No.11 五臓の生理 その4」


分娩期には、気のめぐりを助けて、気血の消耗を最小限にすることが大切です。そこで、


1 肝の働きを助けて気をめぐらせる


肝はストレスの影響を受けやすいので、周囲の人たちが妊婦さんに安心感を与えるように、妊婦さんのストレス軽減につとめましょう。部屋をリラックスしやすいようにととのえ、周囲の音にも配慮しましょう。


呼吸法も気のめぐりを助けます。子宮を意識して呼吸をすると、分娩に効果的な気の流れをつくることができます。


マッサージや足湯、ホットタオルなどで、気血の循環を助け、不要な痛みを緩和しましょう。


乳頭は肝の働きをよくするツボとなります。痛みを感じない程度の心地よい刺激を与えると、子宮収縮とリラックスを促すと言われています。


2 気血の消耗を最小限にする


ストレス、分娩中の過剰な活動、寒暖の過剰な環境、脾に負担となる食事、冷たいものの摂りすぎなどは、気の働きを低下させ、気血の消耗につながるので、気をつけましょう。わずかな注意の積み重ねで、気血の消耗を防ぐことで、順調な分娩と産後の回復を期待できます。


これから出産を控えている方、そのご家族の方、気血のめぐりと不足に注意して、いいお産にしてくださいね。これまでのマタニティ・ケアについてはこちら→マタニティ・ケアの目次


今日もいい1日になりますように。