冷え予防・冷え解消に足湯 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


以前、「足湯で冷え性は治るの?」というご質問をいただいて、「ブログ記事に書きますね。」なんてお答えしてから、あ~っという間に1ヶ月くらい経ってしまいました。「梅雨~夏の養生法」シリーズを優先してしまったので、ごめんなさいね。それにしても時の流れは速いもの。まさに、Time flies 光陰矢のごとし。歳もとる。きゃ~。


先日、TVのインタビューで、女優でもあり声優でもある戸田恵子さんが、50代になって変わったことについて、「人生のカウントダウンをしてしまうことがある。」っておっしゃってて。「だからこそ、何でも精一杯やりたい。」というようなお話だったんだけど、その気持ちとてもよくわかるわ~と、私ひとりごちておりました。「忙しいくらいが、落ち込む暇もなくていい。」というのも。『強がり』 という歌も素敵でした。作詞作曲は中村中さんです。


それで、本題の「足湯で冷え性が治る」ですが、毎日足湯をしていると冷え症状が軽くなるのは確かです。なぜか? それは、足が温まると、身体全体も温まるから。リフレクソロジーを受けた時も同じ。あ、答えになっていませんね。足を温めて、身体が温まる理由を知りたいんですものね。


では、心臓から遠い所にあって、しかも下にある足から、どうやって血液が心臓へ戻っていくのでしょう?


筋肉の収縮と弛緩、すなわち筋肉の動きがポンプの役割を果たすから。筋肉の力で血管を押して、中の血液を押し上げる。胸より下にある静脈すなわち心臓へ血液を戻すための血管には、静脈弁がところどころにあって、血液が重力で逆流してしまわないようになっています。そして、心臓のある胸腔は中の圧力が低くなってるから、胸まで上がってくれば後はス~ッと入っていくしくみになっております。


足が冷えていると、戻っていく血液も冷たい。おなかを通っていく間にいくらか温められはするけれど、足が長いこと冷えたままなら十分には温まらない。それで、身体も冷えていくことになります。しかも、足が冷えてると、筋肉ポンプの働きも弱くなるから、血液の戻りも悪くなって、ますます冷えてしまうのです。


次に、血液の戻りが悪いとどうなるか?について考えてみましょう。


心臓には、「心臓から出る血液量は、戻ってくる量によって決まる」という法則があります。これ、『スターリングの心臓の法則』っていいます。出した分だけ戻るんじゃなくて、戻った分だけ出すの。ということは、戻りが悪いと、出る方も減っちゃう。つまり、身体中の血液循環がスローダウンします。


血液が運ぶものは、肺から取り入れた酸素、腸から吸収した栄養素、身体のあちこちで発生した二酸化炭素と老廃物、そして体温。だから、循環が悪いと、新陳代謝や体内環境も悪くなって、免疫機能も落ちるから、病気にもかかりやすくなってしまいます。


冷えが身体に悪いのは、冷えそのものも問題なんだけど、血液循環にも影響してしまうから。冷えの原因については、代替医療師Vanillaさん「冷えてる ~~ どうして?」 をシリーズで書かれましたから、そちらをご参照くださいね。


足からの筋肉ポンプ、重要なのはふくらはぎと太もも。歩けばポンプがせっせと働きます。すると心臓へ血液がたくさん戻って、新鮮な血液がたくさん送り出されることになる。だから、『足は第二の心臓』っていわれるんです。足と全身の循環の関係、おわかりいただけましたでしょうか? 足を温めれば、身体全体も温まるというわけ。


足湯をされる場合は、足首の少し上、三陰交のツボがかくれるくらいの深さで、20分間を目安にしてくださいね。お湯の中で、かかとを底につけて足先を上げたり、足先をつけてかかとをあげたり、軽く動かすとなお効果的です。冷えのひどい方は、1日2回が理想です。代謝アップをはかりたい方は、朝がおすすめ。


これから冷房の影響が出ますね。夏は暑いけど、案外冷えます。冷えの予防法に関しては、これまでもいろいろと書いていますので、こちらからどうぞ→冷え予防


今日もいい1日になりますように。


春月の『ちょこっと健康術』-バラ

これは我が家のご近所にある内科クリニックの生垣。とても甘くて良い香りでした。