『養生訓』 人生の三楽(巻一22) | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「およそ人には楽しむべきことが三つがある。

 一つには、身に道を行ない、心得違いをせずに、善を楽しむことにある。

 二つめは、身体が健康で、気持ちよく楽しむこと。

 三つめは、長生きをして、長い間楽しむことである。

 いくら金持ちで身分が高くても、この三つの楽しみがなければ、真の楽しみは得られない。それゆえに、富貴であることはこの三楽の中に含まれないのである。

 もし心に善を楽しまず、また養生の道を知らないで、身に病いが多く、その結果短命となる人は、この三楽を得ることができない。人として生まれたからには、この三楽を得るための工夫がなくてはならない。この三楽がなければ、いかに大富豪になったとしても、本当の意味での益はないのである。」


貝原益軒先生は、人生50年と言われた時代に84歳まで生きた方ですから、こう言えるのですね。


一つめ「善を楽しむ」のは人としての基本ですね。


二つめは、たとえ病いを抱えていても、心やすく楽しみを持つことが大切かと思います。


三つめは、こんなことを言っては叱られるかもしれませんが、人生は長さだけではないと思えてなりません。短くたって、いいじゃないか。


春月、子供のころの人生設計に、21世紀はありませんでした。なので、今は予定外の人生というか、余生を生きています。何があったというわけでもなく、単純な子供の思いこみにすぎないのですが、そういう考えも悪くないなと思っています。


予定外に生かされている。生かされていることに感謝する。感謝して奉仕する。そんな感じです。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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今からしばしの間、ペタ帳を閉じさせていただきます。再開しましたら、またペタしてくださいね。