江戸時代の罪人に対する裁きは「牢問」と「拷問」の二つに分けられる。
まず牢問では「笞打ち(むち)」「石抱き」「海老責め」が加えられた。笞打ちでは、紙縒り(こより)を何本も集めて堅くした棒状の物で両肩を叩く。それでも自白しなければ、石抱きである。薪の上に正座させ、膝の上に石を乗せていく。一枚12~13貫(およそ45~49キロ)もある石を白状するまで積み重ねていく。
石抱きでも自白しなければ、海老責めとなる。あぐらをかかせた状態で足首を一つに縛り、右足首から首にかけて縄をかける。この縄を縛りあげ、額と足首を近づけていくのだ。血流を圧迫するのでひじょうに苦しく、また、生命の危険もともなった。
この三つの牢問でも白状しないときは、拷問が待っている。拷問は一つしかなく、吊るし責めだ。牢屋内の拷問蔵に入れ、両手を後ろで縛って吊るす。縄が肉に食い込み、血が吹き出したという。

特に身体が硬い現代人にとってはかなりの拷問。

『証拠よりも自白』と言う時代が生み出した拷問緊縛やと思います。



春兜京のブログ-120423




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