アメピクに選ばれました👇
学校から呼び出された話の記事です
見ていただき、ありがとうございます![]()
現役保育士です![]()
幼稚園教諭2年・保育士11年
発達障害児支援士・児童発達支援士の資格を持っています。
保育の仕事と、グレーゾーンの子どもの育児に、毎日、奮闘中です![]()
今日は、
「いつもご飯に文句を言ってしまう」
子どもさんについて。
考えたいと思います。
定型発達の子どもさんでも、
「食事に文句が多い」と言う悩みは
ある話かもしれません。
「文句あるなら、食うな!自分で作れ!」![]()
と、言って、終わりにしたいところですが、
これが毎回となると、しんどい問題ですよね。
発達凸凹キッズの中には、
特にASD(自閉症スペクトラム)の特性で、
感覚過敏や感覚の偏りがあり、
偏食が激しい子どもさんが多いです。
また、ASDの子は、
人の気持ちを想像するのを
苦手とする子もいますので、
苦手な味を過敏に感じ取り、
作ってくれた人の気持ちを考える前に
思ったことを言ってしまう場合も
あると思います。
(ASDではなくても、
感覚過敏がある子どもさんもいます)
味に敏感で、
甘さや辛さ、苦さなどを
人より敏感に感じ取ったり、
苦手に感じる子にとっては、
食事がとても苦痛な時間になって
しまいますよね。
かと言って、本人の好きな物ばかり
食べさせるわけにはいきません。
(筆者の勤める保育園では、子どもが食べないからと、毎日同じメニューを食べさせてるおうちの方も、いらっしゃいますが…余計にこだわりが強化され、保育園の給食で辛い思いをしてる子もいます)
でも、一生懸命、作ったご飯に、
毎日毎日、文句を言われると、
親だって人間ですから、
腹が立ちますよね。
文句ばかり言う行為を、
肯定するのも、
「文句を言ったら食べなくて良いんだ」
と、問題行動を
強化してしまいますので、
違いますよね。
ご飯は食べないから、
代わりにお菓子をあげるのは、
さらに子どもに、
誤学習をさせてしまいます。
そこで、周りの大人ができることは何か??
①まずは、
「なぜ、文句を言うのか???味?量?匂い?」
「感覚は本人にしか分からないもの」
と言う前提を、持ってあげてください。
私自身、好き嫌いは、ほとんど無いのですが、
どうしても食べられない食材が、
あります…
口に入れると、匂いが無理で、
自然と吐き気が込み上げて、
飲み込むことが無理なくらい、
苦手です![]()
私はもう大人なので、
食べるか食べないかを、自分で
選ぶことができますが、
それが、もし給食に、頻繁に出てきて、
「それくらい、皆食べてるよ、美味しいから、
食べなさい。給食の先生が頑張って作ったんだよ。食べないと、大きくなれないよ。」
と、言われても……
辛いものがあります…
「この子は好き嫌いや文句が多くてワガママだ」
と言う考え方よりも、
「文句を言う理由は何なのか?」
「この子は人より味覚が敏感だ」
と言う前提を持っていれば、
その子に対する考え方も、
少し、変わってくると思います。
ただ、苦手な物が多いからと言って、
作ってくれた料理に文句を言っても良い
訳ではありませんね。
文句ではなく、要望として、
別の表現をしてもらいましょう。
②一緒に料理をする。
レタスが苦手な子どもさんだとしたら、
一緒に洗ったり、ちぎったり、
味付けしたり、
盛り付けたりしてみましょう。
料理を作る過程を
一緒に共有する事で、
料理の大変さが分かったり、
「食べてみよう」と思う
きっかけになったりしますね。
「ちょっと苦手」程度の食材なら、
「味見係、お願いしまーす!」
と、明るいトーンで、あーんすると、
味見なら、食べられることも…
うちの子の場合は、何故か
味見なら、苦手な食材も食べました![]()
自分の食べられる量を
自分で決めて盛り付けてもらうのも、
良いと思います![]()
手伝ったことに対して「ありがとう」
の言葉を添えると、
「作ってくれた人に感謝する」
気持ちが芽生えることにも、
繋がりますよね。
③具体的に、して欲しい行動や言葉を伝える
文句を言われてブチ切れたこと、
私も、ありました。
「じゃあ、食べなくて良い!」
「文句ばっかり言わないで!」
と、感情のままに、
言ってしまうことも…
ですが、
発達凸凹キッズにとって、
「◯◯したらダメ」
とか
「なんで◯◯するの?」
などの曖昧な言葉掛けは、
結局どうしたら良いのか、
わかりにくいんです。
「怒られた」と言う事実だけが、
残ってしまい、
なぜ怒っているのかは理解されず、
その後も、文句を言ってしまうことが
繰り返されます。
ASDや愛着の問題を抱える子にとっては、
大人が大袈裟に反応する事で、
その問題行動が、強化されてしまうことも
あるんです
そこで、
「◯◯が苦手なんだね。でもそんな言い方されると、お母さんは頑張って作ったのに、悲しいよ。」
と、アイメッセージで伝えたり、
「そう言う時は、『◯◯が苦手だから減らして』って、言ってね。文句言われたら、お母さん、嫌な気持ちになっちゃうから。」
など、具体的にしてほしい行動を、示してあげましょう
③文句を言って食べなければ、デザートは無し、を徹底する。
文句を言って→苦手なおかずを残せて→デザートを貰えた
では、困った行動が、強化されてしまいます。
癇癪を起こされても、そこは
毅然とした態度で、
ルールを守ることに徹しましょう!
ご飯のことって、毎日3回もあるから、
本当に、大変ですよね…
こんなに物価も上がって、
必死で選んで買い物して、
時間が無い中で子守りしながら
一生懸命作って、
時には自分でも
「今日は味付けうまくいかなかったなー」
って、悔しくなる時だって、あります。
美味しく食べてくれない時や、
感謝されるどころか文句言われる時は、
悲しくなるのも当然だと思います。
すぐに改善される物でもないと思いますが、
気持ちに余裕がある時は、
①感覚過敏があるという前提で考える
②一緒に料理する
③具体的にして欲しいことを示す
④残したらデザートは無し
ぜひ、実践してみてくださいね![]()
感覚過敏の子どもについて
とてもわかりやすく書かれている
オススメの本です↓

