吃音について、記録に残します。
吃音の訓練は、発音の練習をさせたりするものではありませんでした。
様々な言語聴覚士さんのやり方など
あると思いますが、
私が、教えていただいた知識を、記録に残したいと思います。
息子の場合は、
連発(あ、あ、あ、ありがとう)
伸発(あーーーーりがとう)
といった、第一層の症状に加え、
難発(・・・・ありがとう)
という、第二層の症状も出ていました。
吃音は、2〜4歳の間に、20人に1人くらいの割合で、発症すると言われています。
男児は3年で6割、女児は3年で8割、治癒するそうです。
原因については、いまだにはっきりわかっていませんが、子どもの、どもりやすい体質と、周囲の環境とが関わり合って、ことばの発達が活発な時期に生じると考えられています。
遺伝的な要因も、あるみたいです。
親が悪いから発症するのではない。
と言う言葉を、書物で見ましたが、
子どもをとりまく環境は大事だ。
と、教えて貰いました。
先輩のベテラン保育士さんに、吃音について、相談した時、
"「ゆっくり言ってごらん」と声掛けてあげたら、上手に言えるようになってたよ"
と、聞いた事がありました。
そう言った経験から、保護者に、言い直させたり、ゆっくり話させる事をアドバイスする保育園の先生や、学校の先生も、いらっしゃるかもしれません。
ですが、吃音症の子どもに、言い直しをさせたり、「ゆっくり話して」と声をかけたりする事は、望ましくない関わり方だそうです。
その子が先生や親の声かけで、意識してゆっくり言って、一見、詰まらずに発音出来たとしても、余計に症状が進行して、連発だけの症状が、伸発や、難発などの症状に、悪化してしまうことがあるようです。
親ができる事は、
急かしたり、言い直しさせたりせず、
ゆっくりと、話を聞いてあげること。
子どもの今の、そのままの話し方を、受け入れてあげて、そのままの話し方で、たくさん話せる環境を作ること。
つまり、話し方を指摘したり、意識させる関わりは、しない方が良いみたいです。
できれば、1日20分で良いので、ママタイムを設けて、ゆっくり遊んだり、話せる時間を作ってあげること。
だそうです!
離婚や引っ越し、進級など、環境の変化で、吃音が増減したりする事は、確かにあるみたいです。
息子に関しては、元々、HSP的な性格や、感覚過敏などもあり、繊細な子どもです。
定型発達の子どもでも、離婚による環境の変化や、片方の親と離れてしまう事実と言うのは、とてもストレスの大きいものだと思います。
息子も、離婚をきっかけに、ストレスで、吃音が悪化してしまったのだと思います。
自分なりにも本を読んで勉強しましたが、
長年保育士をしていて、吃音症の子も
受け持った事もありましたが、
「指摘してはいけない」なんて、
知らなかったので、自分の無知さに、
びっくりしました。
少しでもこのブログで、知識が広まれば、と思います。
息子は月一回、言語聴覚士さんの元に、通うことになりました。
母子同室で、玩具がたくさんある部屋で、言語聴覚士さんと遊びながら、会話をし、親が環境調整の仕方を教えて貰ったり、と言うものでした。
また、保育園の先生に、言語聴覚士さんから連絡を取ってくださり、適切な関わり方を説明してくださったそうです。
もし友達が話し方をからかったりした時は、辞めるように声かけしてもらえるように、伝えてくれたそうです。
私が1番心配していたのは、話し方で、いじめを受けたりしないか、と言うところでしたので、
保育園に連絡を取ってくださったのは、とても有り難かったです。
やはり、自分では保育園の先生に、言いにくいものですし、専門家から言われると、説得力がありますよね。
また、自分や親戚、保育園の先生以外にも、子育てを見守ってくれる、気軽に相談できる存在が、増えた事は、何より、心強い事でした。
その後の経過は、次に続きます。