2015年1月、屋外用チラシケースなどを販売する「テクテク」(愛知県豊橋市)は、男性に「立ちション禁止」を促すため、男女共用の洋式便器に貼る「男性トイレマナーステッカー」を発売。
禁止を示す標識タイプのほか、「モテる男は座りション!」「座りションは女子を救う」などとお願いベースのステッカーも作成し、予想外の好調な売れ行きだという。

ブリガムヤング大学研究員のTodd Truscott氏とRandy Hurd氏は、オシッコが便器に当たるときの現象を、ハイスピードカメラを使って流体物理学の観点から研究しています。
Hurd氏によると、男性によるトイレの汚れの大半は「プラトー・レイリー不安定性」に起因するそうです。これは、落下する液体の流れを「しずく」に分解する作用のことです。
男性が用をたすとき、オシッコの流れはしずくに分裂し、尿道口から約15センチの範囲で飛び散ります。「便器に当たる前に、すでにしずくになっている」とHurd氏はBBCに語っています。
小便の飛び散りを防ぐには、便座に座るのが一番です。カナダのあるレストランでは、男性が立ったまま小便をすることを禁止しました。台湾の環境保護局のトップや、スウェーデンの政治家も、男性の座り小便を推奨してます。立って小便をすると、座ってするのに比べて、小便の落下距離が約5倍になり、跳ね返りもその分大きくなります。とはいえ、男らしさを守るために立って小便するのを譲れないなら、「角度を変えるといい」とHurd氏は語っています。
(便器の)水面と小便が当たる角度が小さいほど飛び散りも小さくなるそうです。
もっといいのは、水面ではなく便器の側面に当てること。これで「カオスがずっと減る」そうです。
アパートを借りていた男性が、立ったままオシッコをし続けた事で裁判沙汰に

裁判が行われたのは、ドイツのデュッセルドルフ。
そのアパート家主は、「大理石のトイレの床が損傷した」として、「返還予定の敷金約40万円より約26万円を差し引く」と借り主に通告。
納得いかない借り主が、敷金の全額返還を求めて訴えを起こしたのだ。
シュテファン・ハンク判事は、「大理石の床が損傷したのは、オシッコが原因」と認めつつも、「大理石が非常に損傷しやすい性質を持っている事を、家主は借り主に対して事前に知らせておくべきだった」と指摘している。
さらにハンク判事は、「かつては男性が立ったままオシッコをするのは当たり前の習慣だったが、現在は女性の同居者などと衝突する原因になるようだ」とした上で、「通常男性は、立ったままオシッコすることによる “トイレの床へのダメージ” を考慮しなくてもいい」と述べたのだ。
立ったままオシッコをする男性の権利が認められた瞬間である

女性だって立ったままオシッコしたい

パリ・サンマルタン運河に、女性用の立小便器を設置する事をパリ市が検討しています。
「どうして男は道ばたでスッキリできるのに、女はできないの

きっかけは2015年1月、市民の要望を聞くためにパリ市が設置したサイト上で、28歳のパリジェンヌはこう問いかけた事でした。
「夏にサンマルタン運河でピクニックするのは、とっても素敵なことですよね。だけど女性にとっては、トイレ探しが大きなネックになります……パリ市が設置した小便器や、ラ・ヴィレット池でスッキリできる男性たちと違って」
「(女性用の小便器が設置されれば)私たちは公衆トイレの長い長い列を避けることができます。まぁそもそも公衆トイレに並ぶのは、もしそれが見つかって、しかもキレイで壊れてなくて、麻薬中毒者に占領されてなくて、水浸しにもなってなければの話ですけどね」
日本では1964年の東京オリンピックの際、女性が立って用を足す習慣のある国々の選手のため、国立競技場に男女兼用の立小便器TOTO「サニスタンド」を設置したことがあります。

「座りション」が健康への影響という側面から注目を浴びていいます


血圧の専門医である東京女子医科大学准教授の渡辺尚彦さんは著書『ズボラでも血圧がみるみる下がる49の方法』(アスコム刊)の中で、立った姿勢で用を足すとき、小水を水平距離で約30センチ先に飛ばすことが必要になるため、かなりの腹圧がかかり一瞬にして血圧上昇につながると指摘しています。
一方、座って用を足すときは腹圧がほとんどかからず、膀胱や前立腺にも優しいと渡辺さんは述べます。
普段から血圧に悩んでいる人は、“座りション”を意識してみるといいのかもしれません。
パンダは「逆立ちション」をする

パンダの「逆立ちション」の様子がとらえられたのは中国中部を東西に走る秦嶺山脈である。
映像では、パンダは地面に手をつき、地面を蹴りあげると盛大にオシッコを始めた。
この行為は、オスに対する「縄張り主張」であるとともに、「メスへのアピール」でもあり、ニオイをより広い地域に拡散させるため、逆立ちポーズでマーキングしている。


